打ち切られたサラの捜索活動が再開! ハリルホジッチやギュンドアンらも参加の募金で3900万円が集まる

2019年01月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

生存を信じて…。

24日に一度打ち切られたサラの捜索が再開された。(C)Getty Images

 捜索打ち切りという当局の決定を受け、多くの人たちが動き出した。移籍先のカーディフに向かう飛行機が消息不明となったエミリアーノ・サラを見つけようと、募金活動が行なわれている。

 ナントからの移籍が決まったサラを乗せた飛行機は1月21日、イギリス海峡のチャンネル諸島付近でレーダーから消えた。当局は連日捜索を続けたが、24日に打ち切りを決定している。

 英公共放送「BBC」によると、チャンネル諸島ガーンジー島の元港長は、「どこにあるか分からない干し草の山の中にある1本の針を探すようなもの」と、難しい捜索だと述べた。

「その干し草の山が、どの道、どの地域にあるのかも分からない。いや、どの国にあるのかさえ分からないようなものなんだ」

 だが家族は、サラとパイロットの生存を信じ、捜索活動の継続を呼びかけた。リオネル・メッシをはじめとする選手や、ナントなどクラブ関係者からも同様の声が上がっており、アルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領も、イギリスとフランスの両政府に捜索活動を再開するように働きかけている。
 
 そこで動いたのが、サラをクライアントとするサッカーエージェンシーの「Sport Cover」社。25日にクラウドファンディングサイト『GoFundMe』で、捜索活動のための資金募集を開始した。「BBC」によると、これにより家族は私的に捜索活動を再開できたという。

 複数メディアによると、募金活動にはナントのヴァイッド・ハリルホジッチ監督や国際プロサッカー選手会をはじめ、アドリアン・ラビオ(パリ・サンジェルマン)やディミトリ・パイエ(マルセイユ)、コランタン・トリソ(バイエルン)、ジョフレイ・コンドグビア(バレンシア)、ロラン・コシエルニー(アーセナル)、イルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)、カリドゥ・クリバリ(ナポリ)、アレハンドロ・ゴメス(アタランタ)といった選手らが参加しているという。

 募金のペースから、「Sport Cover」社は目標額を30万ユーロ(約3900万円)に引き上げたが、すでにこの金額も突破している。多くの人々の思いが結実することを願うばかりだ。
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