ポルトガルで中島翔哉とも共演した浦和の新戦力・エヴェルトンの実力は?

2019年01月26日 轡田哲朗

マウリシオとは名門サンパウロのジュニアチームで同僚

ポンテGMが送り込んだ第三の刺客は、確かなテクニックとクレバーさが光る選手だという。写真:滝川敏之

 浦和レッズは今季に向けて杉本健勇、鈴木大輔、山中亮輔といった日本代表経験者を獲得したが、新外国人としてやってきたのがブラジル人MFエヴェルトンだ。ポルトガルの名門ポルトと昨年夏に契約し、そのまま元々プレーしていたポルティモネンセへの期限付き移籍という形を取っていた。そこでは、中島翔哉ともチームメートとしてプレーしてきた。
 
 エヴェルトンは浦和の始動日となった1月17日に合流し、沖縄県で行なわれている1次トレーニングキャンプにも参加している。果たして、期待の新戦力はどのようなプレーヤーなのだろうか。
 
 合流初日に残した「ポンテさんからも浦和のことをいろいろと聞かされてきた」という言葉の通り、ポルティモネンセはかつて浦和の黄金期を支えたブラジル人MFロブソン・ポンテ氏がゼネラル・ディレクターを務める。その縁があり、2017年夏にマウリシオ、18年夏にファブリシオといったポルティモネンセへの所属経験のある選手たちが浦和にやってきた。エヴェルトンもまた、そのポンテ・ルートでの獲得なのは事実だ。
 実際に、この3人はポルティモネンセで同時にチームメートだったこともある。それに加え、エヴェルトンはマウリシオとは幼少期からの縁があることを明かした。
 
「もともと友達だったので再会は嬉しいとしか言えないですね。マウリシオはポルティモネンセで一緒にやっただけではなく、10歳の時に一緒にプレーしているんですよ。それがポルトガルで再会して、この地球の裏側でまた再会したわけです。ブラジルというあの大きな国の人間が、このサッカーの世界で再会できるのは本当にびっくりしますよね」
 
 そんな言葉を聞いていたマウリシオは「正確には12歳なんですけどね」と笑った。ふたりは名門サンパウロのジュニアチームでともにプレーし、一度はそのサッカー人生が違う道を歩み、ポルトガルで重なり、そしてまた日本で重なったのだ。

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