サウジ戦での予想以上の疲弊…先を見据えてベトナム戦ではターンオーバーを活用すべきだ|アジア杯

2019年01月23日 本田健介(サッカーダイジェスト)

準決勝では今大会の大本命・イランと対戦する可能性も

サウジアラビア戦は予想以上に消耗度の高いゲームに。試合後には選手たちの顔に疲労の色が見えた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 1月21日の決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦を1-0でモノにした日本は、1月24日の準々決勝でベトナムと対戦する。このベスト4進出を懸けた一戦は、中2日と厳しい日程でのゲームとなる。


 さらにポゼッション率で大きく上回られた(27.3パーセント対76.3パーセント)サウジアラビア戦では従来よりも相手に走らされただけに、体力を削られた感は強い。

 また「相手は中に人数をかけてポゼッションをしてくるなかで、握られるのは仕方ないが、最終的な部分でしっかり身体を張って守れれば問題ないと確認していました」(長友佑都)と、守備に軸足を置いた通常とは異なる戦い方を選択したことによって精神的な疲れも抱えたように映る。

 現に前線からのプレッシング役を担った南野拓実と武藤嘉紀は後半途中からガス欠となり、右SBの酒井宏樹は足を攣るなど各選手が疲弊し切った様子だった。
 
 キャプテンの吉田麻也は「次は中2日なので、多少のメンバー変更があるかもしれません。誰が出ても良い状態で行けるよう準備をして良いリカバリーをして臨みたいです」と語り、柴崎岳も「中2日でしんどいと思いますが、チームとしてはなるべく回復して、誰が出ても良い状況を作りたいです」とコメント。ベトナム戦ではターンオーバーを活用する必要がありそうだ。

 2月1日のアブダビでの決勝まで戦い抜くことを考えると、ベトナム戦に勝てば中3日を経て、1月28日にアル・アインでの準決勝が待つ。この準決勝で対戦する可能性が高いのは、今大会の大本命であるイランだ。日本にとっては大一番となる試合なだけに、ベトナム戦ではできるだけ体力を温存したい。

【日本代表PHOTO】シャルジャで最後の練習!炎天下の中、リカバリー組を除いたメンバーでみっちりトレーニング!

次ページボランチでは柴崎、遠藤のどちらかを休ませたい

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事