【東京Ⅴ|新体制】創立50周年の節目に掲げる目標はただひとつ!ホワイト体制の”新生ヴェルディ”が12年ぶりのJ1復帰を目指す

2019年01月20日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

ホワイト新監督が指揮官に任命された理由とは?

親日家でもあるホワイト新監督。G大阪の宮本恒靖監督などとも親交があるという。写真:滝川敏之

 1月19日、東京ヴェルディは都内で新体制発表会見を行ない、12年ぶりのJ1復帰に向けて新たなスタートを切った。

 今年でクラブ創立50周年を迎えた東京V。会見の第1部では『クラブ創立50周年記念事業」に関する発表を行なった。バレーボールなどを含めた全16部門の競技で統一するユニホームと、来季から使用するエンブレムをお披露目。主賓挨拶としてJリーグの生みの親である川渕三郎氏(現・日本サッカー協会相談役)も登壇し、終始和やかな雰囲気で会は進められた。

 そして、第2部では2019シーズンの新体制発表を行ない、選手やスタッフが参加。ギャリー・ジョン・ホワイト新監督や新加入選手などが姿を見せ、J1昇格に向けてそれぞれ決意を表明した。
 
 その席で羽生英之社長は新監督を選ぶまでの歩みを説明。「ヴェルディのサッカーとは対極にあるイングランドから新しい監督を招聘しました。第1部の会見でも申し上げましたが、今やサッカーに国境はないと思っています」と前置きをしつつ、「ホワイトさん、フランスの方、スペインの方の3名に絞ってから決めました。ホワイト氏に決めた要因は年齢が若く、経験はロティ―ナさんほどはないですけど、エネルギッシュな方でサッカーについてよく勉強をしている」と、選出の理由を明かした。
 
 交渉にあたった竹本一彦GMは「われわれ(の目標)にはJ1昇格しかない。その目線で監督と選手を選びました。ギャリーさんはすごく明るくてエネルギッシュ。コミュニケーション能力が凄く高い方」と説明し、その手腕に大きな期待を寄せた。

 ホワイト新監督は1974年生まれの45歳。94年から96年までオーストラリアのクラブで選手兼任監督を務めた経験を持ち、以降はイギリス領ヴァージン諸島代表やグアム代表などで指揮を執ってきた。直近では2018年の9月から12月まで香港代表で監督を務めるなど、各国で様々な経験を積んできた人物。また、日本への造詣が深く、S級ライセンスのプログラムを受講した経験を持つ。最終的にグアム代表監督に就任したため取得はならなかったものの、G大阪監督の宮本恒靖氏らとは同時期に講座に参加した縁で親交があるという。

次ページ新戦力は12名。気になる今季の基本布陣は?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事