「次に怪我をしたら終わりかなという気持ちになる」日本のエース・岩渕真奈、2019年勝負の年に賭ける想い

2019年01月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「2018年は個人的に物足りなさもあった」

「楽しみしかない」と2019年の展望を語る。リーダーとしての風格も漂わせ始めた。 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 2019年、女子サッカー界は、フランス・ワールドカップという大舞台を控えている。なでしこジャパンはここ2大会で優勝、準優勝と、世界に向けて強さを誇示し続けてきたが、今回の中心選手として期待されるのがINAC神戸レオネッサの岩渕真奈だ。順当にメンバー入りすれば、彼女にとっては3回目のワールドカップとなる。

 16歳でA代表入りした岩渕も25歳となり、INAC神戸、そしてなでしこジャパンにおいても、チームを引っ張る新たな"リーダー"として期待されている。2019年に賭けるその想いを聞いた。
――少し振り返っていただこうと思いますが、2018年は、ご自身にとってどんな年でしたか?

 リーグ戦でINAC神戸が2位に終わってしまったことは、正直悔しいです。2019年はまた優勝を目指して、できることをすべてやっていきたいです。

 なでしことしては、AFC女子アジアカップで優勝できたことはとても良かったと思います。2連覇できたことも、大会MVPも嬉しかったですが、個人としては物足りなさも残っています。

――クラブでも代表でもエースとしてだけではなく、"リーダー"としても期待されていると思います。プレッシャーはありましたか?

 自分では特に、引っ張ろうという気持ちでやっていたわけではないんです。ただ、チームでの立ち位置が自然に変わってくると、潜在的に振る舞いや掛ける言葉も変わるのかなと思っていて。

 特に、なでしこは新たなチームとして変化している最中ですが、私自身の立ち位置みたいなものは分かってきた。最終的には、チームとしては皆がピッチに立ちたい、試合に出たいという気持ちをどれだけ持ってやれるかが重要だと思っています。多少なりとも、そのきっかけにはなれたのかなと。

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