ベスト8へ吉田麻也はサウジアラビアのスピードある攻撃を警戒「ここから本当のアジアカップが始まる」

2019年01月20日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「一発勝負なのでひとつのミスが命取りになる」

サウジアラビア戦へ意気込みを語った吉田。警戒すべきポイントも口にした。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 ウズベキスタン戦の翌日はオフにあてた森保ジャパンが、1月19日、決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦(1月21日)へ向けて会場のあるUAEのシャルジャでトレーニングを行なった。
 
 冒頭15分が公開された練習では、右臀部を痛めている大迫勇也はスパイクを履き、腰痛の東口順昭はグローブを着用したが、この日も別メニュー調整。また右膝に違和感があるという青山敏弘はピッチ脇でストレッチをしながらチームメイトの姿を見守った。
 
 サウジアラビアとは直近では2017年の9月にロシア・ワールドカップの最終予選(アウェー)で対戦して0-1で敗れた。ただキャプテンの吉田麻也は「お互いに監督もチームも変わっているので、前回の試合を比較対象にするのは難しいと思います。特に僕らは(当時は直前の)オーストラリアとの試合ですでに予選突破を決めていて、移動や気候の変化もあって短い時間でアジャストしなくてはいけない部分がありました」と語る。
 
 ただ一方で「組織的にしっかりしているし、前線のスピードのある良い選手がたくさんいて、裏からの飛び出しは彼らの特長です。(グループリーグ最終戦の)カタール戦でもポストプレーヤーよりも裏へ抜ける選手を置いて、スピードで勝負してくる形が多く見られました」と警戒した。
 
 日本はグループリーグを3連勝で突破したが、「結果だけ見れば勝点9を奪えていますが、全部楽な試合ではなかった」と振り返り、「次からが本当のアジアカップが始まるなという気持ちです。一発勝負なのでひとつのミスが命取りになる。予選では途中でカバーできる可能性はありましたが、次からはそれがないですし、もっと痺れる試合が多くはなるはずです」と気を引き締めた。
 
 頂点までは残り4試合。ライバルたちとの真剣勝負を勝ち抜き、覇権を奪回したい。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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