「モラタを獲得すべき/すべきでない5つの理由」 現地紙がアトレティコにとってのメリットとデメリットを分析!

2019年01月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

サポーターは獲得に賛成か?

本来得点力の高いモラタだが、現在のコンディションには不安が。「元マドリー選手」という印象が強いのもデメリットのひとつに。(C)Getty Images

 ジエゴ・コスタが戦線離脱中のアトレティコ・マドリーは、チェルシーからアルバロ・モラタを獲得するかどうかが注目されている。

 スペイン紙『Marca』は1月15日、「アトレティコがモラタを獲得すべき/すべきでない5つの理由」と題し、アトレティコにとってのメリットとデメリットを分析した。

 獲得すべき5つの理由に挙げられたのは、得点力/スタイル/空中戦の強さ/ユーティリティー性/守備での貢献だ。

 アトレティコは直近の7試合でアントワーヌ・グリエーズマンが6得点を挙げている。とくに1ゴールに終わったここ4試合は、得点者がいずれもグリエーズマンだ。ジェウソン・マルチンス、アンヘル・コレア、ニコラ・カリニッチがいずれも期待に応えられず、ストライカーが必要とされている。

『Marca』紙は、スペースに走り込むモラタのスタイルが、ディエゴ・シメオネ監督の好みに合うとし、その哲学に「完璧に適する」と評価。空中戦の強さもセットプレーを得意とするアトレティコの前線強化につながると分析した。

 また、ウイングとしても、2トップの一角としてもプレーできるユーティリティー性も「有益」であり、相手のCBと競い、必要とあれば"第1のDF"になれると称賛している。
 
 一方で、獲得すべきではない5つの理由は、チェルシーでのコンディション/クラブ財政/レアル・マドリーでの過去/ジエゴ・コスタ復帰後の扱い/契約延長を交渉中の他選手への影響だ。

 チェルシーに加入した当初は絶好調だったモラタだが、その後はケガなどコンディションの影響で高いレベルを維持できていない。また、本人は減俸を受け入れる用意があると言われるが、高額サラリーの"スター"である点も、クラブ財政を考えれば不安要素だ。

 また、ユース時代にアトレティコでプレーしたモラタだが、「マドリーの選手」という印象が強いのは否めず、ジエゴ・コスタの復帰後に、シメオネ監督がモラタとジエゴ・コスタの2トップを基本布陣とすることが考えにくいのも確かだ。

 加えて、『Marca』紙は、ディエゴ・ゴディンやヤン・オブラク、ファンフラン、フィリペ・ルイスの契約延長や、リュカ・エルナンデズの去就問題を抱える中で、高額取引となるモラタの獲得に踏み切ることは、ロッカールームに不満を生じさせかねないとの見解を示した。

 それでもサポーターは、モラタを推しているようだ。『Marca』紙のアンケートでは、4万人を上回るユーザーのうち、61%が「モラタを獲得すべき」と回答している。

 イングランドで不遇のときを過ごしてきたモラタが、若かりし頃にプレーしたアトレティコに戻ることはあるのか。交渉の行方が注目される。
 
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