ファンにも見放されたイグアイン…ミランはチェルシー売却に向けた2つの案を模索中

2019年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミラニスタの心はすでに…

主砲としての活躍が期待されながらも、その想いに応えられずにいるイグアイン。わずか半年だが、ミラニスタの多くは彼を見放しているようだ。 (C) Getty Images

 ミランのテクニカル部門にスポーツディレクターを務めているレオナルドは、先日、エースストライカーのゴンサロ・イグアインに「責任を負え」と喝を入れた。

 シーズン開幕前にチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権獲得を目指すロッソネーリは、ユベントスから引き抜いたイグアインが、チームを飛躍させることを望んでいたが、ここまではその期待に見合う結果が出ていない。加えて、31歳のアルゼンチン代表FWは、ナポリ時代の恩師マウリツィオ・サッリが率いるチェルシーへの移籍希望も騒がれている。

 それゆえに、イグアインが、自身の去就問題に気をそらされているのではないかと、レオナルドをはじめとするミラン上層部が不満を抱き、それが今回の公の場での喝を入れるという「イエローカード」につながったとの報道は少なくない。

 イタリア・メディア『Sport Mediaset』も、イグアインがすでにミランに対し、この1月中のチェルシー移籍希望を伝えたと報じている。ただ、ミランは昨夏にユベントスからレンタルで獲得する際に1800万ユーロ(約23億4000万円)という大金を支払っており、易々とドブに捨てるつもりもないとも見られている。

 そのため、『Sport Mediaset』は、2つの可能性を報じた。

 まずは、レンタル契約をそのままチェルシーに移し、ティエムエ・バカヨコの買い取り金額から1800万ユーロを減額させる案。そして、もうひとつは、昨夏のレンタル契約を相殺すべく、ユベントスに若手モイゼ・ケーンの移籍を求め、イグアインは買い取り予定額を含めた5500万ユーロ(約71億5000万円)でチェルシーに購入してもらう案だ。

 なお、いずれの場合にしても、ミランはチェルシーにアルバロ・モラタの1年半レンタルを求めるとされている。イグアインを放出すれば、ストライカーが必至となるからだ。しかし、モラタ自身は母国スペインのセビージャやアトレティコ・マドリーを希望しているとされ、交渉は難航する可能性が高い。

 いずれにしても、ミラニスタの心はイグアインから離れつつあるのかもしれない。

「ミランはイグアインをどうすべき?」という『Mediaset』のアンケートでは、1万2000人近いユーザーのうち、実に45%という半数近くが、「1月中の売却」と回答。33%が「残留させて買い取り」、22%が「残留させるが買い取らず」と答えている。

 クリスチアーノ・ロナウドのユベントス加入で追われるようにミランへ移籍したイグアインは、わずか半年で再びユニホームを変えることになるのだろうか。いずれにしても、忙しない冬を過ごすことになりそうだ。
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