バイエルン、来季に向けてW杯王者のSBパバールを獲得! では今冬の戦力補強、放出の可能性は!?

2019年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

独専門誌は移籍金を3500万ユーロと報道

昨夏に代表チームで確固たる実績を築き、今夏、クラブでもステップアップすることになったパバール。シュツットガルトは現在16位と低迷しており、後半戦でひとつでも上の順位に引き上げてから、チームを去りたいところだ。写真はロシアW杯アルゼンチン戦のスーパーゴールの場面。 (C) Getty Images

 バイエルンは1月9日、シュツットガルトのフランス代表DF、バンジャマン・パバールが今夏7月1日から加入することを発表した。
 
 現在22歳のパバールは、昨夏のロシア・ワールドカップでフランス代表のレギュラー右SBとして全7試合に出場し、優勝に貢献。決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦で決めた右足の強烈なダイレクトボレーは、大会のベストゴールにも選出された。
 
 シュツットガルトには2016年にリールから加入し、ここでは主にCBとして印象的なプレーを披露してきた。今シーズンはここまで、ブンデスリーガで14試合に出場している。
 
 バイエルンのサリハミジッチSDは公式サイトを通して、「彼は若き世界王者。獲得できたことは幸せであり、誇りに思う」と、パバールの獲得を喜んだ。契約期間は5年で、『Kicker』誌は移籍金を3500万ユーロ(約43億8千万円)と報じている。
 
 サリハミジッチSDはまた、トリソに続いて2人目となる世界一メンバーについて、ロシアW杯以前から注目していたと明かした。一方、コバチ監督は「パバールは間違いなく、ワールドクラスの選手。そして、これからさらに成長するであろう優れた若者だ」と期待を寄せている。
 
 来シーズンに向け、早くも大きな補強を行なったバイエルンだが、今シーズンは危機説も囁かれるほど不安定な前半戦を送りながらも、年末はリーガで5連勝を飾り、首位ドルトムントと勝点6差の2位まで順位を上げてウインターブレイクを迎えた。
 
 巻き返しを図る後半戦に向けての新たな戦力といえば、昨年7月に合意したものの、年齢の問題(18歳以上でなければ契約できない)で今月の加入となったカナダ代表のウイング、アルフォンソ・デイビス(←MLSのバンクーバー・ホワイトキャップス)ぐらいだ。
 
 そこで気になるのが、この冬の移籍市場での動きだが、チェルシーのイングランドU-19代表FW、カラム・ハドソン=オドイにオファーを出したことが報じられている。「非常に興味深い選手。我々のチームにもフィットできるクオリティーを擁している。トリッキーなドリブルで良い動きを見せる若者だ」と、サリハミジッチSDも獲得を熱望する。
 
『Kicker』誌によれば、この18歳の逸材を手に入れるには4000万ユーロ(約50億円)の移籍金が必要になる。今シーズン、ここまで公式戦8試合での出場に止まるも、ピッチに立てば高い能力を披露している未来のスター選手の放出に、チェルシー首脳陣は否定的というが、果たしてどうなるか。
 
 一方、バイエルンに選手の放出があるのかどうかも興味深いが、サリハミジッチSDは『Kicker』誌に対して「現時点で、それは考えていない」と返答。しかし、すぐに「サッカー界ではいつも多くの変化が起こり得る」と付け加えている。
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