日本代表の新たなエースへ――初のアジアカップでも堂安律が貫く強気なスタンス

2019年01月09日 本田健介(サッカーダイジェスト)

大舞台でもこれまでのスタンスは変えない

リラックスした様子で前日練習に臨んだ堂安。初のアジアカップで結果を残せるのか注目だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 1月8日、日本はアジアカップの初戦でトルクメニスタンと対戦する。トルクメニスタンはあまり馴染みのない国だが、映像をチェックしたという日本の選手の話をまとめると、守備的な戦いを臨んできそうだが、カウンターには鋭さがあり、国内クラブ所属の選手が多いだけに連係面の高さも特長のようだ。
 
 堂安律も「まずはボールを持てそう」とイメージする一方で、「味方を探すプレーばかりになってしまうと相手の罠にはまってしまう。仕掛けるところは仕掛けたいです」と攻略の秘訣を語った。
 
 東京五輪世代で、20歳の堂安にとってはA代表としての初の国際大会だ。それでも臆することなく「ワクワクが大半です。ただ周囲からの期待は感じていますし、その期待に応えないといけないというプレッシャーも少しながら理解しています。でも良い緊張感を今、持てているという印象です」と意気揚々と語る。
 
 自らが目に見える結果を残すことでチームに貢献する――常々、口にしてきたその考え方も変わらないようだ。
 
「これまでのスタンスを今変えて、チームのためにと考えてもしょうがないです。いつも言っていますが、チームのためにと考えすぎてもチームのためにならないので、しっかりと貪欲にプレーしたいです」
 
 ギラつく若者はアジアカップでの成功を経て、ステップアップも目指す。
 
「タイトルを獲ることで自分の価値がグッと高まるはずですし、親善試合だけでは判断が難しいところはあると思います。国民の皆さんの確信に変えられるような結果を残したいです」
 
 もしかしたら今大会は、堂安が日本代表の顔へと成長するキッカケの場になるのかもしれない。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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