イスコのユベントス移籍は1月じゃなく6月? イタリア紙が報じた“延期”の理由

2019年01月08日 山本美智子

ディバラの売却に「待った」がかかり…。

1月中のユベントス行きが噂されていたイスコだが、現地紙は6月にずれ込む可能性が高いと報じている。(C)Getty Images

「イスコが6月にユベントスに移籍する」

 一面でそう報じたのは、イタリアの『Tuttosport』紙だ。トリノに本社を置く同紙は、もっともユベントスの情報に精通していると言っていいスポーツ紙。それだけに信憑性は低くない。

 ラ・リーガ第18節、ホームのレアル・ソシエダ戦でも、イスコはベンチスタートだった。2019年も変わらずサンティアゴ・ソラーリ監督の構想から外れていることが明らかになったこの采配によって、かねてから噂のあったユベントスへの移籍の動きが本格化したと、『Tuttosport』紙は報じている。

 同紙はおよそ3週間前、ユベントスは1月のイスコ獲得をめざしていると報じていた。だが、ディバラの移籍に「待った」がかかったことで状況が一変したと説明。そのディバラについては、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン、バイエルンと3つのクラブからオファーを受けたが、ユベントスはそのすべてに「NO」の返事を送り、1億ユーロ(約130億円)を超えるオファーがあった場合のみ考え直すと伝えた、と報じている。
 
 イスコが今シーズン、ラ・リーガでスタメン出場を果たしたのは4試合だけで、現在のソラーリ体制になってからは2試合。クリスチアーノ・ロナウドの退団したことで主役級の働きが期待されたが、ここまでのところ、そうはなっていない。

 マドリーとの契約を2022年6月まで残すイスコ。彼の口からマドリーを出て行きたいといった類の言葉は一度も聞かれていないが、ジュレン・ロペテギ前監督の時代よりチーム状況が悪化している感もあるマドリーで、このままベンチを温めることになれば、本人も移籍に対して前向きにならざるを得ないだろうと、一部のメディアは伝えている。

 今シーズンの開幕直後から燻り続けているイスコの移籍問題。はたしてどのような結末を迎えるのか。ソラーリ監督が途中で更迭されるような事態になれば、後任の監督がだれになるかでイスコの扱いも変わる可能性はあるが、現在の状況が今後も続くようなら、来シーズンは純白ではなく、そこに黒の縦じまが入ったシャツをまとっているかもしれない。

文●山本美智子(フリーランス)
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事