「柴崎岳の1月獲得」をリーガ最下位チームが狙う! ただ、大きなネックが…

2019年01月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

利害は一致しているように見えるが…。

今シーズンのヘタフェでは出番に恵まれていない柴崎。(C)Getty Images

 ラ・リーガのウエスカが、ヘタフェに所属する日本代表MFの柴崎岳の今冬獲得を目指しているという。現地時間1月2日、スペインの『マルカ』紙が伝えている。
 
 今シーズンに初めて1部に昇格したウエスカだが、17節を終え1勝5分け11敗と断トツの最下位。残留を目指す後半戦に向けて1月の移籍市場での補強を目論んでおり、柴崎もリストアップされているようだ。
 
 一方、ヘタフェで2年目を迎えた柴崎は、開幕戦でスタメンを勝ち取るも、以降はバックアッパーに降格。16節に久々に先発したが、翌17節には再びベンチ外になるなど苦しいシーズンを過ごしており、今冬の移籍が囁かれている状況だ。
 
 戦力強化したいウエスカと出番が欲しい柴崎の利害は、一見すると一致しているように見える。ただ、マルカ紙は「複雑な取引になる」と指摘している。

 一つ目の理由は、ヘタフェで出番を失っているにもかかわらず、柴崎の国際的な評価が下がっておらず、相応の移籍金が必要になりそうなこと。18年夏も新戦力もほとんどがフリートランスファーかレンタルだった事実が示す通り、ウエスカは低予算で運営されているクラブだけに、高額な移籍金を捻出するのは簡単ではない。

 もう一つは、柴崎がアジアカップに出場すること。同大会は1月6日に開幕し、決勝戦は2月1日。日本が勝ち続ければ続けるほど、柴崎がスペインに戻るのは当然遅くなる。テネリフェとヘタフェでは適応にそれなりの時間を要したため、残留に向けすぐに結果が欲しいウエスカにとっては、アジアカップがネックになるとマルカ紙は指摘している。
 
 はたしてウエスカとヘタフェ、そして柴崎の決断はどんな決断を下すのか? リーガの移籍市場は1月31日まで開いている。
 
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