マドリー主将のS・ラモスが「一度もなく」1年を終える。現地紙はデビュー以来初の快挙と報道

2018年12月31日 山本美智子

2017年にはリーガの歴代最多退場記録を更新。

リーガの最多退場記録を持つS・ラモス。一時期、頻繁に繰り出していた“肘鉄”はたしかに減った気もするが。(C)Getty Images

 12月30日、スペイン紙『Marca』がレアル・マドリー、エスパニョール、ベティスの3チームが、年間を通してレッドカードを1枚も受け取らなかったと報じている。

 とりわけ同紙は、数多くの試合をこなしているマドリーを取り上げ、ひとりの退場者も出さずに1年を終えたことを「至難の技」と称賛。この3チーム以外でこの記録を達成できたのは、ヨーロッパの主要リーグではドイツのボルシアMGのみだという。
 
 また、このニュースとともに、『Marca』が話題にしているのは、マドリーのキャプテン、セルヒオ・ラモスが一度も退場処分を受けずに2018年を終えたこと。S・ラモスは、2004年にセビージャのユニホームを身にまとい、ラ・リーガ1部にデビューしたが、同紙によれば、1年間を通して一度もレッドカード(2枚目のイエローカードも含む)をもらわなかったのは、初めてだという。

 これはもちろん、国内リーグだけでなく、チャンピオンズ・リーグやコパ・デル・レイを含めたすべての公式戦の成績だ。S・ラモスが2018年に出場したのは全部で46試合。内訳は、ラ・リーガが29試合、チャンピオンズ・リーグが10試合、クラブワールドカップが3試合、コパ・デル・レイが2試合、UEFAスーパーカップが2試合となっている。

 2017年12月、国内リーグだけで通算19回目の退場を命じられ、リーガの「歴代最多退場者」となったS・ラモス。これに懲りたのか、2018年はイエローカードこそ13枚受けたもののレッドカードはなかった。

 2019年以降も「退場ゼロ」の記録を更新できるか、注目したいところだ。

文●山本美智子(フリーランス)
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