【選手権】高校の大先輩・鎌田大地を彷彿とさせる東山の10番、久乘聖亜のポテンシャル

2018年12月31日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

卒業後は大学進学を予定

丸岡戦はPKで1得点を決めた東山の10番、久乘。ゴール以外でも、柔軟なテクニックで敵を翻弄する場面は少なくなかった。写真:早草紀子

 抜群のキープ力と柔軟なテクニックを駆使し、懐の深いプレーで前線の基準点となる。サイドに開いて正確なクロスも供給。丸岡との1回戦は惜しくもPK戦の末に敗れたが、東山の10番、久乘聖亜は持ち味を随所に発揮し、そのポテンシャルの高さを示した。
 
 最大の見せ場は、0-1で迎えた前半33分。左サイドから仕掛けて、敵対するDFを股抜き。そのまま突破を図ったところをファウルで止められ、これで得たPKを自らねじ込み、貴重な同点弾をゲットした。
 
 ただ、初戦敗退という悔しい結果に終わり、「自分たちの力をすべて出し切れなかったのがすごく悔しい」と話し、「この結果を受け止めて、今後につなげていきたい」と続けた。
 
 卒業後は大学進学を予定しており、サッカーも続けるつもりだ。もちろん、将来的にはプロも視野に入れている。
 
 180センチの高さがありながら、独特のリズムでボールを扱い、敵を翻弄する。"感覚"を大事にしているというそのプレースタイルは、東山のOBで、現在はベルギーのシント=トロイデンVVに所属する鎌田大地を彷彿とさせる。
 
「(似ていると)言われたことはあります。ただ、(自分は)そんな凄い選手でもないですし、自分もそう(鎌田のように)なれるよう、そういった選手になれるように頑張ります」
 
 まだまだ伸びしろ十分の将来有望なFWのさらなる成長が楽しみだ。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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