ベンゼマはビッグプレゼントを手に入れた
キャリア最大のゲームで痛恨のミスを繰り返したカリウス。リバプールでの今後はどうなるのか。(C)REUTERS/AFLO
2018年の名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返るこの企画。今回はチャンピオンズ・リーグ決勝で"やらかした"、あのGKについてのネタだ。
記事初掲載:2018年5月27日
――◆――◆――
世界最高峰の舞台で、痛恨の凡ミスが繰り返された。
5月26日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ決勝、レアル・マドリーvsリバプールの大一番。0-0で迎えた51分だ。
マドリーのトニ・クロースが裏のスペースに放ったロングパスはそのままリバプールの守護神、ロリス・カリウスの手元へ。キャッチしたドイツ人GKは素早く右サイドへアンダースローでの展開を試みる。そこで、まさかのビッグミステイク。カリウスの右手から離れたボールは、その動きに呼応していたカリム・ベンゼマが伸ばした足に当たり、なんと無人のゴールへ……。
カリウスは主審に異議を唱えるも接触はいっさいしておらず、ジャッジが覆るはずもない。ノーエクスキューズのイージーミスである。
記事初掲載:2018年5月27日
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世界最高峰の舞台で、痛恨の凡ミスが繰り返された。
5月26日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ決勝、レアル・マドリーvsリバプールの大一番。0-0で迎えた51分だ。
マドリーのトニ・クロースが裏のスペースに放ったロングパスはそのままリバプールの守護神、ロリス・カリウスの手元へ。キャッチしたドイツ人GKは素早く右サイドへアンダースローでの展開を試みる。そこで、まさかのビッグミステイク。カリウスの右手から離れたボールは、その動きに呼応していたカリム・ベンゼマが伸ばした足に当たり、なんと無人のゴールへ……。
カリウスは主審に異議を唱えるも接触はいっさいしておらず、ジャッジが覆るはずもない。ノーエクスキューズのイージーミスである。
世界中のメディアはこのプレーを最大限の驚きとともに報じた。リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は「世紀の大失態。リバプール・ファンの呼吸を止めるのに十分な酷さだ」と断じ、速報ページの書き込み欄には批判が殺到。「いったいなにやってんだ!」「集中力の欠如にもほどがある」「あんなプレーがファイナルで……信じられない」と非難ごうごうだ。
英紙『Mirror』は「インクレディブルとしか言いようがなく、滑稽と表現してもいいだろう。ユルゲン・クロップ(監督)はこの夏のチーム補強で、トッププライオリティーをどのポジションに置くべきかが分かったはずだ」と評した。カリウスの母国ドイツの全国紙『Welt』は「キエフの夜に突然の大停電。どうしてあんなプレーが起こったのか。ワールドクラスが集ったゲームでひとりだけ、一定水準を満たしていなかった」とばっさり。
さらにフランスのサッカー専門誌『France Football』は「一瞬、目撃した誰もが自分の目を疑った。あれほどの緊迫したゲームでなぜあんな"事件"が起きたのか。素晴らしい攻防戦に水をさしてしまった」と記した。スペインの全国紙『Marca』は「ベンゼマの執念が結実し、プレゼントをゲットした。カリウスは悔やんでも悔やみ切れないだろう」とレポートしている。
英紙『Mirror』は「インクレディブルとしか言いようがなく、滑稽と表現してもいいだろう。ユルゲン・クロップ(監督)はこの夏のチーム補強で、トッププライオリティーをどのポジションに置くべきかが分かったはずだ」と評した。カリウスの母国ドイツの全国紙『Welt』は「キエフの夜に突然の大停電。どうしてあんなプレーが起こったのか。ワールドクラスが集ったゲームでひとりだけ、一定水準を満たしていなかった」とばっさり。
さらにフランスのサッカー専門誌『France Football』は「一瞬、目撃した誰もが自分の目を疑った。あれほどの緊迫したゲームでなぜあんな"事件"が起きたのか。素晴らしい攻防戦に水をさしてしまった」と記した。スペインの全国紙『Marca』は「ベンゼマの執念が結実し、プレゼントをゲットした。カリウスは悔やんでも悔やみ切れないだろう」とレポートしている。