【選手権】那覇西が駒澤大高を下して開幕戦勝利!沖縄県勢5年ぶりの1回戦突破

2018年12月30日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

1-1で迎えたPK戦は11人目までもつれる大接戦!

1点をビハインドを背負った那覇西は同点弾を決めると、見違えるほど動きが良くなった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 12月30日、第97回目を迎えた高校サッカー選手権が開幕し、駒沢陸上競技場で行なわれたオープニングマッチでは東京Aの駒澤大高と沖縄の那覇西が相まみえた。
 
 2年ぶりの選手権出場となる両者の戦いで、試合の主導権を掴んだのは地元の大声援を受ける駒澤大高だ。中盤の底に入る涌井蓮(3年)がゲームを作り、2列目の小林蒼太(2年)や江藤惇裕(2年)がサイドから仕掛けていく。

 最前線の羽鳥陽祐(3年)や原田大渡(2年)もゴール前でボールに良く絡み、序盤から優勢に進めていった。なかなか好機をものにできずにいたが、前半36分にスコアが動く。山田英生(3年)が右サイドからシュートを放つと、DFがブロックしてこぼれ球がGKの前に陣取っていた原田の前へ。ボールの落ち際をきっちり叩いて、右足で値千金の先制ゴールを奪った。
 
 1-0で折り返した後半も駒澤大高のペース。相手に付け入る隙を与えず、2点目を獲りに前に出る。しかし、最後の局面で崩し切れず、ネットを揺らせない。すると、徐々に那覇西が前に出ていき、後半16分だ。宮國永遠(3年)が持ち上がり、目の覚めるようなミドルシュートを叩き込む。このゴールで那覇西が息を吹き返し、ボランチの宮城海(3年)を中心に好機が生まれるようになった。
 
 互いに最後までゴールを目指した一戦は1-1でPK戦へ。互いに1本ずつ外し、キッカーは11人目に突入。最後は那覇西のGK新垣凱斗(2年)が決めると、その裏に相手GK宮崎雅崇(3年)のキックを自ら止めて試合に終止符を打った。勝利を挙げた那覇西は沖縄県勢5年ぶりの1回戦突破だ。

【選手権PHOTO】駒澤大高1(PK9-10)1那覇西|PK戦は11人目まで縺れる大接戦、沖縄県勢5年ぶりの1回戦突破!

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取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWEB編集部)
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