「明るい兆しを見せた」 森岡亮太への評価に変化が! アンデルレヒトは年内最終戦で1か月半ぶりの勝利

2018年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

古巣相手にトップ下で先発、攻撃の起点となる

10番を背負いながらも、シーズン前半は出場機会に恵まれず、移籍の話も浮上したが……。 (C) Getty Images

 12月27日(現地時間)にベルギーリーグの年内ラストマッチとなる第21節が行なわれ、森岡亮太が所属するアンデルレヒトはワースラント=ベベレンにホームで3-0の勝利。15節ヘント戦以来となる、約1か月半ぶりの白星となった。

 ベルギーの名門、アンデルレヒトは今月17日、成績不振を理由にハイン・ファンハエゼブルック監督を更迭。その後はカリム・ベルホシネが暫定監督を務め、就任2試合目で初勝利を挙げた。

 アンデルレヒトで10番を背負う森岡は、古巣との対戦でトップ下として先発出場。ゴール前に絶妙なスルーパスを通すなど、83分にベンチに退くまで、攻撃の起点としてプレー。48分には自らゴールを奪う絶好のチャンスを迎えたが、モノにすることはできなかった。

 ベルギーの全国紙『La Capitale』は、「1年の終わりに、アンデルレヒトは明るい要素を見つけた。今シーズンをあのようなかたちで迎えたクラブとしては、奇跡的である。順位はプレーオフ1の対象(6位以内)である5位に付けている」と、名門クラブの浮上の可能性を報じた。

 また、地元紙『VOETBALNIEUWS』は「アンデルレヒトの選手たちは、"死"から立ち上がった」と称え、トップ下で先発した森岡について、こう評している。

「暫定監督であるベルホシネは、ワースラント=ベベレンに対し、彼の持ちうるすべてをぶつけた。そのなか、彼は森岡にチャンスを与えている。前半、森岡は期待以上のプレーをこなしていた。この悲惨な状態にもかかわらず、彼はチャンスを演出し、相手にとって危険なシーンの起点となり、守備的な仕事もこなした。

 パープルホワイトのサポーターは、彼に対する評価を上げている。そのためクラブは、彼を放出リストに掲載することを見送る可能性がある」

 サポーターの声は様々だが、「開始20分までの森岡のプレーは、とても良かったと思う」「アンデルレヒトの再スタート、森岡の再スタートでもある。もう少し、テンポを速めてプレーできればなあ」「すべての評論家は今、森岡がゲームを"作る"姿を見ているか? このチームには欠かせないと思う」といった、肯定的な意見が多くみられた。

 同リーグのシント=トロイデンへ移籍も取り沙汰されていた森岡だが、本人は「クラブに残りたい」とメディアに語っている。苦境を乗り越え、森岡が新体制で定位置を確保できるかが注目される。

 アンデルレヒトはウインターブレイク明け、1月20日にヘントとのリーグ再開の一戦に臨む。
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