「たった5分で全てを…」 マンUはモウリーニョに対して冷酷だった? “冷たすぎる”別れ方が話題に

2018年12月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼との歴史を振り返ることはなかった」

モウリーニョに対して、冷たく対応したユナイテッド。その仕打ちが意味するのは、去る者は追わずということなのだろうか? (C) Getty Images

 現地時間12月18日にマンチェスター・ユナイテッドが発表したジョゼ・モウリーニョの解任は、年末のサッカー界に大きな衝撃をもたらした。

 今年1月に2020年6月までと1年の延長オプションが付随する契約を締結していたモウリーニョのクビを切ることで、最大2400万ポンド(約34億円)という高額の違約金が発生するが、ユナイテッドはそれを断行した。

 その決断に至らせた理由として、複数の英メディアが伝えたのは、成績不振もさることながら、モウリーニョとポール・ポグバをはじめとする一部の主力選手が、修復不可能なまでの対立関係になってしまったためだとされている。

 そんな55歳のポルトガル人監督とユナイテッドの関係は、驚くべき速さで全てが終わりを迎えていたようだ。

 英紙『The Sun』が報じたところによれば、モウリーニョ解任発表後、ユナイテッドはすぐさま清掃スタッフを同監督のオフィスに派遣。たった5分で、部屋を装飾していた絵画やトロフィーを片付けてしまったという。

 この時の様子を、クラブ関係者が同紙の取材で明らかにしている。

「クラブは、ジョゼに対してどこまでも冷酷だった。解任が発表されてから、ものの数分後には、彼の部屋に入って清掃を開始していた。彼が築いた歴史を振り返って、感慨に浸るようなことは全くなく、5分ぐらいで全ての整理を終わらせていたよ。何といっても、荷物を移動用の白いバンに押し込んでいただけだからね」

 そのようなユナイテッドの冷めた突き放し方に、モウリーニョも嫌気がさしたのか、解任翌日にロンドン市内で英衛星放送「Sky Sports」の直撃取材を受けた際には、「終わったことだ。マンチェスター・ユナイテッドは私のいない将来を歩むことになり、同様に私もユナイテッドのない将来を迎える」とコメントしていた。

 ユナイテッドとしては、次のことに目を向けたかったのかもしれないが、たった5分で全てを終わらせてしまうのは、「冷酷だ」と言われても仕方のないように思えるが……。
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