J2昇格の琉球、今季チーム得点王が完全移籍… 「岐阜の攻撃的パスサッカーに惹かれた」

2018年12月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「悩みに悩んだ末、決断しました」

熟慮の末に移籍を決断した富樫。4年間を過ごした沖縄の地から岐阜に新天地を求めた。写真:田中研治

 FC琉球は12月26日、FW富樫佑太がFC岐阜へ完全移籍することが決まったと発表した。

 国学院久我山高を2015年に卒業後、琉球に入団した富樫は4年目の今季、キャリアハイとなる32試合・16得点をマーク。チームメイトの中川風希とともにチーム得点王になると同時に、J3日本人トップスコアラーともなった。富樫の得点源としての活躍もあり、琉球はJ3を独走で駆け抜け、来季のJ2昇格を決めるとともにJ3リーグ優勝を手にした。

 富樫は今回の移籍について、琉球の公式サイトを通じ、「4年間沖縄でプレーさせて頂き、沖縄という土地、人間、全てが大好きになりました。このチームでこのメンバーでJ2を戦いたい、そう思っていました。しかし心の中に、もっともっとうまくなりたい、今ある慣れ親しんだ環境を捨てまた一からチャレンジしたい、そういう気持ちがあったのも確かです。悩みに悩んだ末、決断しました」と思いを綴っている。

 さらに「ホームタピスタでサポーターの方々とシャーレを掲げた瞬間は僕の一生の宝物です。J2で対戦する時に、富樫うまくなったなぁと、そう言われる事がFC琉球への恩返しだと思っています。4年間本当にありがとうございました!」と琉球サポーターへの感謝の言葉を述べている。
 
 一方、岐阜のクラブ公式サイトでもコメントを発表。移籍の最大の理由は、大木武監督のもと、娯楽性を追求する岐阜の魅力的なサッカースタイルにあったようだ。富樫は「FC岐阜の魅力的な攻撃的パスサッカーに惹かれ、この決断をしました。たくさんのサポーターの前でプレーできる喜びをピッチで表現したいと思います。応援よろしくお願いします」と、決断の理由と意気込みを語っている。

 また琉球はチーム得点王を手放した一方で、4選手の獲得を発表。愛媛FCから地元沖縄西原町出身のFW上原慎也と、同じく地元沖縄・宮古島出身のMF上里一将、さらに横浜FCからDF西河翔吾と同じく横浜FCのDF新井純平の加入が決まった。
 
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