「率直に述べるが…」ポルティモネンセ監督、試合後の会見で中島翔哉との”お別れ”を否定

2018年12月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

中島不在のアウェー戦は1-0で勝利

アジアカップ参加に備えて、すでに帰国しているという中島。噂されるこの冬のプレミア移籍は本当に実現するのか。 (C) Getty Images

 2019年1月5日開幕のアジアカップに挑む日本代表のメンバーに選出された中島翔哉。ポルトガル・リーグのポルティモネンセに所属しているこの小柄なテクニシャンは、週末のリーグ戦には参加せず、すでに日本に帰国したようだ。ポルトガル紙の『A BOLA』や『Ojogo』が相次いで報じている。

 実際、現地12月22日に行なわれた第14節フェイレンセとのアウェー戦に、中島の姿は無かった。試合はデネルのゴールで1-0と勝利し、ポルティモネンセは貴重な勝点3を獲得している。

 試合後の会見で、アントニオ・フォーリャ監督はメディアから中島の不在、そして移籍の可能性について質問が飛ぶと、次のように返答している。

「率直に述べるが、彼はまだ誰にも『お別れ』を告げていないよ。たしかに、多くの人たちがその話に強い関心を抱いているのは事実だが、少なくともまだ我々はショウヤを自分たちのチームの選手だと考えているし、クラブにとって大切な存在だと認識しながら、そのように扱ってもいる。

 監督なら誰だって、自分のチームの優秀なプレーヤーは失いたくないものだ。ただ、そういった事態が起こることもある。だからこそ監督は、手中にある戦力を最大限に生かす必要があるんだ。ビッグクラブであればもちろんのこと、下位のクラブであっても生き残るためにはそうしなければならない」

 中島の移籍については、ポルティモネンセの会長が先日、『A BOLA』紙にプレミアリーグのウォルバー・ハンプトン行きが8割ほど固まったとコメントしている。しかしその後、同会長は交渉が難航しているとも発言しており、2019年1月から約1か月にわたって開催されるアジアカップを終えた後、中島がどのチームでプレーするのかはまだ明確になっていない。

 今回はリーグ戦での疲労などを考慮し、早めにチームを離れたと報じられているが、中島の移籍は本当にこの冬の間に決着がつくのか。引き続き注目する必要がありそうだ。
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