「正直、キレた…」ポーランド代表MFが“恩師”だったアーセナル指揮官に激怒! 一体なぜ?

2018年12月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

エジルとも揉めているとされるエメリに…

パリSG時代は不遇をかこったクリホビアク。当人はその原因を当時チームを率いていたエメリにあるとした。 (C) Getty Images

 今シーズンのプレミアリーグで好調を維持し続けているのはアーセナルだ。

 昨シーズンを持ってフランス人監督のアーセン・ヴェンゲルが退任し、22年に及んだ長期政権が終焉を迎えたアーセナルは、後任にパリ・サンジェルマンを追われてフリーとなっていたスペイン人指揮官のウナイ・エメリを据えた。

 この大役を、エメリは見事にこなしている。マンチェスター・シティ、チェルシーとの連戦になった開幕直後の2試合では連敗を喫したものの、その後は怒涛の勢いで勝ち進み、今月16日のサウサンプトン戦(プレミア17節)に敗れるまで、公式戦22戦無敗を維持した。

 そんなノースロンドンで辣腕を振るうエメリに対し、"恨み節"を飛ばした男がいる。ロコモティフ・モスクワに所属するポーランド代表MFのグジェゴシュ・クリホビアクだ。

 現在はパリ・サンジェルマンからのレンタルでロコモティフ・モスクワに在籍しているクリホビアクだが、エメリとの関係は深い。というのも、28歳のポーランド代表MFは、セビージャとパリ・サンジェルマンで約4年間に渡り、このスペイン人監督の下でプレーしたからだ。

 しかし、英紙『Metro』によれば、クリホビアクはかつての恩師について尋ねられると、「あの人の考えは理解できなかった」と言い放ったという。二人の間に一体何があったのか? 事の発端は同選手がエメリの誘いを受け、2016年7月にパリ・サンジェルマンに入団した後の扱いにあったようだ。

「パリSGと契約する前、僕は彼に『本当に自分のことを欲しいのか?』と聞いたんだ。そうしたら彼は『Yes』と答えた。だから、その時は自分自身にこう問いかけたよ。『彼は僕のことも、僕のプレースタイルも分かっている。誘いを断る理由などあるのか?』ってね。それから3か月後、彼は僕のことが欲しくなかったと告げてきたんだ」

 エメリを慕ってパリにやってきたクリホビアクだったが、その"恩師"から出場機会を与えられなかったことが原因でパフォーマンスが低下したのは言うまでもなかった。事実、入団から1年後の夏には、プレミアリーグのWBAにレンタルで放出されている。

 当人は、この時の心境を素直に告白している。

「パリではあまり多くプレー出来なかった。だからメディアからは色々なことを言われたよ。チームメイトやクラブの上層部と揉めたとかね。僕にとっては間違いなく辛く厳しい時期だった。

 エメリからチームに入れたくないと言われた時には、正直、怒り狂ったよ。本当にキレたって感じさ。僕には何が彼の考えを変えたのか理解できなかった。彼には何度も説明を求めたし、何度も話し合った。でも、毎回、僕は彼のオフィスに入った時よりも怒って部屋を出て行っていたよ」

 今現在もアーセナルでドイツ人MFのメスト・エジルとの関係がこじれていると報じられているエメリ。それだけに元教え子の辛辣な言葉は波紋を広げそうだ。
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