「これはデタラメだ!」 サンチェス、英大衆紙のモウリーニョ解任に関する“事実無根”の報道に怒り

2018年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「FALSE!!(嘘だ)」

あらぬ疑惑をかけられたことに憤慨したサンチェスは、SNSでそれを否定した。 (C) Getty Images

 現地時間12月18日、マンチェスター・ユナイテッドは、ジョゼ・モウリーニョ監督を電撃的に更迭した。これに伴い、メディアから思わぬ"攻撃"を受けたチリ人FWが怒りを爆発させた。

 モウリーニョ解任から3日後、英国きっての大衆紙『The Sun』が伝えたのは、この人事決定直後の、チーム内での反応に関するニュースだ。

 同紙が伝えた内容によれば、モウリーニョがクラブを追われた直後、メッセージアプリ「WhatsApp」のグループチャット内で、チリ人FWのアレクシス・サンチェスが、「俺の言ったとおりだろ? やっぱ、我慢が大事だな。さぁ、ロホ、2万ポンド(約280万円)をよこしな」と投稿。同僚のアルゼンチン代表DFマルコス・ロホと、指揮官の去就に関して金銭を賭けていたことを匂わすメッセージを送っていたというのだ。

 今年1月、アーセナルから鳴り物入りで加わったサンチェスは、チームトップの高給取りながら、モウリーニョの指揮下では出場機会に恵まれなかったこともあり、幾度か確執が噂されていた。ゆえに『The Sun』は、30歳のチリ人FWを今回も槍玉にあげたのだろう。

 しかしこの信憑性を欠く報道に、サンチェス本人が怒りを露わにした。

 同報道が各紙面やウェブサイトのトップを飾った翌22日、サンチェスは『The Sun』の紙面に「FALSE!!(嘘だ)」と文字を大きく打った画像とともに、ニュースが事実無根であると自身のSNSで主張したのだ。

「これはデタラメだ! ジョゼは、僕に世界最高のクラブでプレーする機会をくれたから、本当に感謝している。僕らは真のチームであり、マンチェスター・ユナイテッドだ。リスペクトしてくれ。僕はチームを助けたいと思っている。"家族"よ、明日は頑張ってくれ!」

 先月29日の練習中に負ったハムストリングの怪我を直すため、現在は母国チリでリハビリに専念しているサンチェスは、渦中のチームを離れている最中にあらぬ疑いかけられたことに、我慢がならなかったようだ。

 今回のサンチェスの一件のように、試合の以外のところでの問題が絶えないユナイテッド。19日に"暫定監督"としてクラブOBのオレ・グンナー・スールシャールを招聘した名門は、これからその息吹を吹き返すだろうか? チームの再建に注目が集まっている。
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