リーズの“革命家”ビエルサ、練習施設に自分専用の寝室と台所を設置! その理由がユニークすぎる

2018年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

“変革”をもたらしてきた智将の新アイデア

練習場に自分専用のベッドルームとキッチンを作ったビエルサ。その理由は、「オタク」と呼ばれた彼らしいものだった。 (C) Getty Images

 そのサッカーへの情熱は、やはり普通ではない。

 今シーズンからチャンピオンシップ(英2部)のリーズに就任したアルゼンチン人監督のマルセロ・ビエルサは、"エル・ロコ(変人)"、"戦術オタク"という愛称が示す通り、サッカーへの溢れんばかりの情熱に満ちている。

 現地時間12月20日、英紙『Mirror』が伝えたのは、ビエルサの熱意が窺い知れるエピソードである。なんと、ビエルサはクラブの練習施設内に自分専用のベッドルームとキッチンを設けたというのだ。

『Mirror』によれば、リーズを約15年ぶりのプレミアリーグ昇格に導くべく、日夜、自軍の分析を欠かさないビエルサは、練習場と自宅の移動すらも煩わしいと感じたようだ。同紙は、その行動について次のように説明している。

「2004年にアルゼンチン代表監督を辞めた後、電話やテレビといった情報を得る手段がない修道院に、サッカーの本だけを持ち込んで3か月を過ごしたこともあるビエルサは、またしても風変わりなアイデアを持ち込んだ。彼にとっては、移動すらも耐え難いのだろう。ビエルサは、昇格することに人生を捧げている」

 また、地元紙『Leeds Live』は、ビエルサがリーズに持ち込んだ"革命"は「これが初ではない」とし、そのユニークな変革の数々を紹介している。

・選手たちの食生活改善するために体重、体脂肪率、骨密度を毎日測定
・練習場の芝の長さは、全て完璧に揃っていること
・マネキンを相手に、戦術練習を行なわせる
・毎日3時間、選手たちに練習施設の掃除をさせる

 こうしたルールの締め付けは、ともすれば、選手たちからの反感を買いかねない。しかし『Leeds Live』によれば、現在チャンピオンシップで首位を走っていることもあって、チームから不平不満は聞こえてきていないという。

 現在63歳のビエルサ。還暦を過ぎて、より軒昂たる指揮官には、あっぱれと言うほかない。

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