「ベイルはCWCと恋に落ちた」海外メディアがベイルを絶賛、鹿島については「滑り出しは明るかったが…」

2018年12月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

完敗の鹿島、前半の積極性は評価も…

試合後、遠藤からキャプテンマークを譲り受けた内田と挨拶を交わす殊勲賞のベイル。そのインパクトは非常に大きかった。 (C) Getty Images

 クラブワールドカップ(CWC)の準決勝、鹿島アントラーズ対レアル・マドリーは現地時間12月19日、UAEのザイード・スポーツシティ・スタジアムで行なわれ、3-1でR・マドリーが勝利を収めて決勝進出を決めた。

 鹿島は準々決勝のグアダラハラ戦でベンチスタートだった安部裕葵と西大伍のふたりを先発起用。一方の欧州王者R・マドリーはクロアチア代表のルカ・モドリッチを始め、セルヒオ・ラモスらほぼベストメンバーが顔を揃えた。

 米スポーツ専門チャンネル「Fox Sports」はこの試合について「ベイルの3つに及ぶ"証"がCWC決勝へ導いた」と勝利した欧州王者を称えている。

「ガレス・ベイルはアブダビで鹿島アントラーズを相手にした試合で3-1でチームを勝利させ、CWC決勝に導いた。ベイルの先制点は、アジア王者として立ちはだかる相手の脇をすり抜けるようにしてネットに吸い込まれた。

 3点目はベイルが山本脩斗とチョン・スンヒョンの守備連係のミスからボールを奪って得点を積み重ねた。彼は44分、53分、57分と約13分以内で天国をつくりあげ、CWCと恋に落ちた。

 本大会でハットトリックを決めたのは、クリスチアーノ・ロナウド、ルイス・スアレスに続いて3人目となる」

 また、対戦相手の鹿島についてはこう評されている。

「鹿島の出だしは、明るいものだった。セルジーニョはR・マドリーの守備陣に穴を見つけ、試合開始2分でシュートを放つなど積極的にもプレーしていた。だが、決定的なシーンを作ることができず、1点を返すのみにとどまった。

 特に山本(脩斗)は、直前に守備でゴール寸前のボールをカバーする好プレーを見せたものの、3点目を許す"貧しいパス"を供給したことで台無しにしてしまった。英雄(ヒーロー)から一転、悪役(ヴィラン)として認識されてしまった…」

 鹿島は初戦のグアダラハラ戦からメンバーを入れ替えての準決勝だったが、準々決勝のように後半でアグレッシブに攻めることもなく、淡々と試合を終えてしまい、持ち味を生かすことができなかった。試合後、安部裕葵が涙する姿も見られた。

 鹿島と南米王者リーベル・プレートとの3位決定戦は日本時間12月22日の22時半にキックオフされる。

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