マンチェスター・シティに、頼れる男が戻ってきた。

　12月18日に行なわれたリーグカップ準々決勝のレスター戦。約１か月ぶりにスターティングメンバーに名を連ねた中盤の大黒柱デ・ブルイネが、14分、敵陣やや左よりのペナルティーエリア付近でボールをキープすると、華麗なタッチでマーカーを剥がし、迷わず右足を振り抜く。

　力強く押し出されたボールは、目一杯に身体を伸ばして横っ飛びした相手GKの指をかすることもなく、低い弾道でゴール左に突き刺さった。復活を印象付ける一撃だった。

　その後、73分にレスターが同点ゴールを決め、試合は90分で決着がつかずPK戦に突入。GKムリッチの活躍もあり、PK３-１で勝利を収めたマンCが準決勝進出を決めている。

　今シーズンのデ・ブルイネは、とにかく怪我に苦しんできた。開幕早々のトレーニング中に右膝を痛めて離脱すると、復帰して４試合目のフルアム戦でふたたび膝を負傷。２度目のカムバックを果たしたのが12月15日に行なわれたプレミアリーグ17節のエバートン戦で、このレスター戦は復帰２戦目だった。

　その一戦で代名詞とも言える強烈なミドルシュートを突き刺し、今シーズンの初ゴールをついに奪ってみせたのである。

　プレミアリーグとチャンピオンズ・リーグで優勝を狙うマンCにとっては、なによりの朗報だ。