モウリーニョの後任は“ベビーフェイスの暗殺者”に! マンUが新監督の就任を正式発表

2018年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブのCEOも期待する男

ユナイテッドで愛されたスールシャールは、引退後は指導者キャリアを積んできた。 (C) Getty Images

 12月19日、マンチェスター・ユナイテッドは前日に解任したジョゼ・モウリーニョの後任監督として、クラブOBでもある元ノルウェー代表FWのオレ・グンナー・スールシャールが就任したことを発表した。契約期間は今シーズン終了までとなっている。

 現在45歳のスールシャールは、ユナイテッド・ファンに愛されている存在だ。

 1996年の夏にノルウェーのモルデからユナイテッドに加入すると、類まれな嗅覚とゴール前での多彩なシュートセンスを発揮。1998-99シーズンに行なわれたバイエルンとのチャンピオンズ・リーグ決勝では、ロスタイムに決勝ゴールを決めて「カンプ・ノウの奇跡」の立役者となった。

 その後、2007年に膝の怪我によって引退するまで、「ベビーフェイスの暗殺者」の愛称で親しまれたスールシャールは、2008年にユナイテッドのリザーブチームの監督に就任して指導者キャリアをスタートさせ、これまでに古巣のモルデとウェールズの強豪カーディフで監督業を歴任。前者では2度の国内リーグ優勝を経験した。

 2015年10月からモルデの監督に復帰し、今月3日には同クラブと2021年6月までの新契約を締結していたスールシャールだが、ユナイテッドの窮地に奮い立ち、就任を決断したようだ。クラブの公式サイトでは以下のコメントを発表した。

「マンチェスター・ユナイテッドは常に私の心の中にある。そしてこの任務を与えられたことを素晴らしく思う。私はこの才能に溢れたチーム、そしてクラブスタッフたちと一緒に働くことを楽しみにしている」

 ユナイテッドの重役も往年のストライカーへは期待を寄せる。エド・ウッドワードCEOは、次のように語った。

「彼はプレーと指導の両方で経験あるレジェンドだ。マンチェスター・ユナイテッドでの彼の功績はいまだに息づいている。シーズンの後半には彼がチームとファンを結び付けてくれると確信している」

"スペシャル・ワン"のクビを切る荒療治に踏み切ったユナイテッド。後任として残りのシーズンを託されたスールシャールは、苦しむ名門を立て直すことができるのだろうか?

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