「欺かれた。無礼だ」バルサやユーベが狙うラビオが契約延長拒否、パリSG幹部は怒り心頭…

2018年12月18日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

一時は契約延長に向かっていたが…。

 フランス代表MFのアドリアン・ラビオが、パリSGの契約延長オファーを拒否。早ければ来年1月の移籍市場で新天地を求める可能性が高まっているようだ。現地時間12月17日、『フットボール・イタリア』などの欧州メディアが伝えている。
 
 2019年6月で現行契約が満了する23歳のMFは10月下旬、自身を育成してくれたパリSGの契約延長オファーを受け入れる姿勢を見せた。しかし、その後に状況が一変したようだ。アンテロ・エンリケSDは怒り心頭で次のように吐露している。
 
「選手サイド(代理人は母ヴェロニカ)はパリSGとの新しい契約書に署名しないこと、そして今シーズン終了後にフリートランスファーでクラブを去りたいと言ってきた。数か月間に渡って私たちは話し合い、新契約の見通しが立っていた。彼らが求める条件もほとんど受け入れてね。しかし、残念なことに話し合いが急に止まってしまった。選手と代理人は、数か月に渡って我々を欺いていたようだ。ラビオは下部組織出身だし、クラブとファンから全面的なサポートを受けてきた。そんな選手がこんなことをするなんて、無礼にもほどがある」
 
 ラビオ側が来夏の移籍を望んでいるのは、契約満了で移籍金ゼロになるため、より年俸面で好条件が引き出せるからだろう。しかし、市場に出れば8000万ユーロ(約104億円)前後で売却できる見込みのあるタレントを、タダで手放すなど論外。エンリケSDも「今回の決断は明確な結果をもたらすだろう。(今後は)定期的にベンチに留まるかもしれない」と忠告し、契約満了半年前で巨額は期待できないものの、少しでも移籍金を得られる1月の売却も辞さない構えだ。
 
 さらにトーマス・トゥヘル監督も、「アドリアンが私たちと一緒にシーズンを最後まで戦うか、保証はできない」と1月の放出を仄めかしている。そして、「冬にセントラルMFを補強するか? 夏からの課題だね。ラビオとディアラの状況に左右されるだろう」と、ラビオ放出の場合は補強をする方針を示している。
 
 ラビオにはユベントスをはじめ、バルセロナ、ミラン、マンチェスター・U、バイエルン、リバプール、トッテナム、そしてユース時代に短期間だけ所属した古巣マンチェスター・Cなど、名立たるビッグクラブが興味を示している。早ければ冬にも決着しそうな争奪戦は、はたしてどんな結末を迎えるのか。
 
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