C・ロナウドの決勝PKでユベントスがダービーを制す! トリノは対等に渡り合うもバックパスのミスに泣く

2018年12月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

ザザはボールを奪ったところまでは良かったが…

厳しいマークを受けたC・ロナウドだが、要所ではこれをかわしてチャンスを作り出し、決勝PKという結果も残した。リーグ通算得点を11に伸ばし、得点ランキング首位(タイ)を走る。 (C) Getty Images

 12月15日(現地時間)、セリエA第16節が行なわれ、ユベントスは1-0でトリノを下した。
 
 伝統の「トリノ・ダービー」。首位ユベントスが6位トリノの本拠地に乗り込んだ一戦は、好調なホームチームが気合十分なプレーを披露したことで、締まりのある拮抗した好勝負となった。
 
 ユベントスは15分にマテュイディの浮き球のパスを、C・ロナウドが前が空いた状態でボレーシュートを放って最初の決定機を作るが、GKシリグが好反応でこれを防ぐ。
 
 トリノは強大な敵に対し、走り勝ち、厳しいプレッシャーをかけ続けることで、これ以上の決定機を作らせず、逆に攻撃ではFWベロッティが躍動。33分のFKでは、ファーサイドで中央に頭で折り返し、イッツォに合わせようとするが、ここではGKペリンのセーブに阻まれた。
 
 ポゼッションもほぼ半々、内容も互角と、トリノの健闘ぶりが光った前半。そして後半、ユベントスが開始1分でマテュイディがディバラのラストパスを受けてシュートチャンスを迎えたが、トリノはこれをしのぐと攻勢に立ち、ベロッティがドリブルで敵陣深くに侵入し、立て続けに好位置でのFKを獲得する。
 
 52分には、イッツォが競り勝ってのヘッド。これは枠を外れるが、直後にベロッティがきわどいミドルを放つ。さらに54分にも、ザザが落としたボールをベロッティが拾い、ペリンにシュートを浴びせた。
 
 押し込まれたユベントスは、55分にA・サンドロの左からのクロスにマテュイディが合わせようとする。これはGKイチャソに阻止されるも、58分にはC・ロナウドが左サイドを突破してクロス、ファーサイドでマンジュキッチが頭で折り返し、走り込んだディバラがフィニッシュに持ち込むなど、効果的な攻撃が続くようになる。
 
 そして68分、思わぬかたちでアウェーチームに先制点がもたらされる。ボヌッチが敵陣に入った際、戻ったトリノのFWザザがボールを奪取。ここまでは良いプレーだったが、GKへのバックパスが弱く、これをカットしたマンジュキッチをイチャソが倒してPKを与えてしまう……。キッカーのC・ロナウドは、これをゴール右隅に叩き込んだ。
 
 ユベントスは73分にも、右サイドのFKからファーサイドのマンジュキッチがダイレクトで合わせてゴールネットを揺らすが、その前にオフサイドポジションにいたC・ロナウドがボールに触れていたということで、無効となる。
 
 その後は1点をめぐって激しい攻防戦を繰り広げた両チームだが、ユベントスは決定機を作らせず、リードを守り切って15勝目。勝点を46に伸ばした。トリノは十分勝機はあっただけに、試合後は悔しさを露にし、ザザはガックリと肩を落としたが、その迫力あるプレーは今後に期待を抱かせるものだった。
 
 今回もリーグでの無敗をキープしたユベントスは次節、22日にローマをホームに迎える。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事