「チームに命綱を与えた」 殊勲の塩谷司、クラブW杯開幕戦の追撃弾で地元メディアから絶賛!

2018年12月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

3点ビハインドから反撃の狼煙を上げるゴール!

左SBで勝利に貢献した塩谷。積極的に攻め上がる姿勢を見せ、チームの反撃ムードを煽るゴールを決めた。 (C) Getty Images

 現地時間12月12日、UAEでクラブワールドカップが開幕。開催国王者アル・アインとオセアニア王者のウェリントンによる開幕戦は、3-3の末にPK戦にもつれ込み、4-3でアル・アインが勝利を収めた。

 アル・アインは前半でウェリントンに3点を奪われるという厳しい状況に追い込まれたが、前半45分、気概のあるプレーを見せてチームを救ったのが、スタメンに名を連ねた左SBの塩谷司だ。相手陣内でこぼれ球を拾って右足を振り抜くと、ボールはゴール右隅に突き刺さった。

 これについてUAEメディア『SPORTS360』は、「UAE王者、そして開催国として恥ずかしさもあった展開の前半において、反撃の狼煙を上げるシオタニの素晴らしいシュートがなければ、後半の反撃もなかっただろう」と絶賛した。

 またアビダビの地元紙『The National』も、「日本人選手の左SBは、このプレーで開催国チームに命綱を与えた」と綴っている。

 アル・アインは後半開始直後、元鹿島アントラーズのカイオのアシストでトンゴ・ドゥンビアが決めて1点差とし、さらに85分、塩谷が左サイドから上げたクロスは跳ね返されるが、こぼれ球をイブラヒム・ディアキが頭でつなぎ、交代出場のスウェーデン代表FWマルクス・ベリが右足を振り抜いて同点ゴールを挙げた。

 試合は延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入。アル・アインは2番手のベリが外すが、GKハーリド・イーサが相手のキックを2本止める好守を見せ、チームを準々決勝進出に導いた。

 開催国の勝利に現地メディアは、「素晴らしい戦いだった。しかし、悪かった点が良さを帳消しにしている部分もある」(『SPORT360』)と、厳しい指摘をまじえながら喜びを表わしている。

 初戦を突破したアル・アインは15日、アフリカ王者のエスペランス(チュニジア)と対戦する。

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