アジアカップのライバル、韓国の現状&メンバーは?「最前線はファン・ウィジョ」「欧州組は22日に合流」

2018年12月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

“ポゼッション”と“ビルドアップ”を強調するベント監督。システムは4-2-3-1が基本形

アジア大会で得点王に輝いたファン・ウィジョ(16番)が、韓国の得点源だ。(C)Getty Images

 アジアカップに臨む日本代表メンバーが発表されたが、韓国代表は今月11日から国内合宿に臨んでいる。日中韓でプレーする選手たちを集めたこの直前合宿がアジアカップに向けた最後の選考の場であり、熾烈なメンバー争いが行なわれていることは言うまでもないだろう。
 
 韓国の最終メンバー発表は12月下旬を予定している。22日からは欧州組も合流して開催地のUAEで直前キャンプに突入。年明け1月1日にはサウジアラビアと強化試合を行ない、アジアカップ本番を迎える。
 
 振り返れば韓国代表は、グループリーグ敗退に終わったロシア・ワールドカップ以降、安定飛行を続けてきた。
 
 今年8月にポルトガル出身のパウロ・ベント監督が就任すると、9月にホームで行なわれた初陣のコスタリカ戦に2-0で勝利。続くチリ戦は0-0のドローで終えると、10月のホーム2連戦はウルグアイ戦に2-1で勝利、パナマ戦は2-2で引き分けた。11月にはアジアカップに向けた強化の一環としてオーストラリア遠征へ発ち、オーストラリアと1-1のドロー、ウズベキスタンに4-0で勝利している。

 ベント体制での戦績は6試合を戦い3勝3分け。森保ジャパンと同じく、無敗行進を続けているのだ。
 
 チームの主軸も固まりつつある。"ポゼッション"と"ビルドアップ"を強調するベント監督は、4-2-3-1を基本形とする。
 
 最前線を任されるのはファン・ウィジョ(ガンバ大阪)だ。今年のジャカルタ・アジア大会で得点王に輝き、今季Jリーグでも27試合・16得点を決めたストライカーは、ベント体制でも3得点(ウルグアイ戦、オーストラリア戦、ウズベキスタン戦)を挙げ、指揮官にアピールを続けてきた。
 
 そのファン・ウィジョに、2列目からエースのソン・フンミン(トッテナム)、昨季KリーグMVPを受賞して今夏ドイツへ渡ったイ・ジェソン(ホルシュタイン・キール)、ロシア・ワールドカップにも出場したファン・ヒチャン(ハンブルク)ら欧州組が加わり、スピード感のある攻撃を仕掛ける。
 
 ベント体制の6戦すべてでスタメン起用されたナム・テヒ(アル・ドゥハイル)が右膝の十字靭帯を負傷し離脱したが、"韓国のメッシ"とされるロシア・ワールドカップ組のイ・スンウ(ヴェローナ)やオーストラリア遠征で代表復帰したイ・チョンヨン(ボーフム)など攻撃陣の人材は豊富だ。

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