「私の未来は国外のチームと…」レーブがドイツ代表監督退任を語る! マドリー行きへの希望も仄めかす?

2018年12月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドイツの不振の責任を追及する声が強まるなかで…

不振に喘ぐドイツ。そんなチームを指揮するレーブは時代の転換期を悟り始めているようだ。 (C) Getty Images

 2014年のブラジル・ワールドカップで世界王者となったドイツだが、その後は苦しい時期が続いている。今夏に行なわれたロシアW杯では、まさかのグループステージ敗退に終わり、今年9月から新たに始まったUEFAネーションズ・リーグでもリーグBへの降格という憂き目に遭った。

 W杯優勝で評価を高めたヨアヒム・レーブ監督も、低迷の責任を問われ、小さくない批判を浴びている。このまま続投させるべきなのか? 一部ではその手腕を疑問視する声も上がり始めた。

 この状況に、本人もそろそろ潮時と考えるようになったのかもしれない。スペイン紙『Marca』によると、レーブ監督はドイツ公共放送『ZDF』で、「ここでの私の時間の大半はすでに終わったと確信している」と、代表監督の座を退き、クラブチームを率いる方向に傾いていると明かした。

「今後、自分が何をしたいかを考え始めなければいけない。代表監督になる前にやっていたように、クラブチームでの指揮に戻るというのが私のプランだ」

 世界王者にもなった名将となれば、オファーが引く手あまたなのは間違いない。ただ、ドイツのクラブはあまり希望を持てないようだ。レーブ、「ドイツで私がキャリアを続けるのは望まれないだろう」と、国外に飛び出す考えを示唆している。

「私の未来は国外のチームとつながっていると思う」

 そこで注目されるのが、レアル・マドリーの存在だ。ジネディーヌ・ジダン元監督が退任した際、レーブが後任候補のひとりと騒がれたのは記憶に新しい。

 58歳のドイツ人監督はマドリーについて、「どんな指揮官にとっても、いつだって興味深いクラブだ」と、就任に前向きなコメントを残している。

 今年10月にシーズン開幕前にジダンの後任として選んだジュレン・ロペテギを解任し、現在はマドリー・Bから昇格就任した42歳の若手監督サンチャゴ・ソラーリに指揮を託しているマドリー。果たして、近い将来、経験豊富なレーブをクラブに招く可能性はあるのだろうか。
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