「僕には受け取れないよ」 ハットトリック達成のサラー、ボーンマス戦でMOMの受賞を拒否した粋な理由とは?

2018年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨季からの国内リーグ得点数はメッシに次いで2位。

ボーンマス戦でハットトリックを達成したサラー。一時の不振が嘘のように快調にゴールを重ねている。(C)Getty Images

 リバプールは12月8日、プレミアリーグ第16節でボーンマスに4-0と勝利した。

 同日の試合でマンチェスター・シティが敗れたため、リバプールは勝点1差の首位に浮上した。16節を消化した時点での勝点42は、英公共放送『BBC』によるとクラブレコードだという。

 勝利に導いたのは、ハットトリックを達成したモハメド・サラーだ。『BBC』によると、サラーはリバプールに加入してから、プレミアリーグで40ゴールをマークしている。52試合での40ゴール到達は、フェルナンド・トーレス(60試合)やダニエル・スターリッジ(64試合)を上回る早さだ。

 昨シーズンのリーグ得点王であるサラーは、一時期思ったようにゴールが奪えず騒がれたものの、ここ8試合で7得点とゴールを量産。プレミア初参戦となった昨シーズンからの通算で、リーグ戦では42得点を挙げている。これはバルセロナのリオネル・メッシ(43得点)に次いで、欧州5大リーグで2位となる数字だ。

『BBC』によると、ボーンマスのエディー・ハウ監督は、試合後に「世界最高の選手のひとり」と、サラーを称賛している。

「サラーは非常に良かった。鋭いカミソリのようだった。我々は彼を抑えるのに苦しんだよ。より中央の位置でプレーするようになって、そこでうまくやっていた」
 
 英衛星放送『Sky Sports』のマン・オブ・ザ・マッチに選出されたサラーだが、このボーンマス戦は、キャプテンマークを巻いたジェームズ・ミルナーが通算500試合出場を達成した記念すべきゲームでもあった。通算500試合出場は歴代13人目。32歳338日での達成は、ガレス・バリー(32歳219日)に次いで2番目の速さだ。

 サラーは「彼の素晴らしいキャリアを祝福しなければいけない。今シーズン、彼と一緒になんらかのタイトルを勝ち取れることを願っている。(マン・オブ・ザ・マッチ賞は)受け取れないよ」と、ミルナーに賞を譲った。

 ついにライバルのシティを追い抜いたリバプール。サラーやミルナーたちは、このまま悲願のプレミアリーグ制覇に向けて走り続けることができるのだろうか。
 

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