「ミランを再び相応しい場所に」アーセナルから引き抜いた新CEO、セスク獲得交渉でも鍵に?

2018年12月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

経営実務を担いながらチーム強化にも携わる。

ミランの新CEOに就任したガジディス。(C)Getty Images

 新生ロッソネーロの新たな舵取り役だ。現地時間12月5日、ミランはイバン・ガジディス(54歳)が最高経営責任者(CEO)に就任したことを発表した。
 
 ヨハネスブルク出身でイングランドで育ったガジディスは、名門オックスフォード大学で法律学位を取得。その後はアメリカの法律事務所『レイサム&ワトキンス』で働いた。
 
 1994年からアメリカのMLS(メジャーリーグサッカー)の立ち上げに携わり、2001年からは副コミッショナーとしてリーグを支えた。そして、08年11月にはアーセナルのCEOに就任。新スタジアム建設などで費用が嵩む中、主にスポンサー獲得などで力を発揮し、当時のアーセン・ヴェンゲル監督ともにチーム強化でも手腕を発揮した。
 
 今夏のミランは中国資本がわずか1年で債務不履行に陥り、借金のカタとして全株式を没収した米ヘッジファンド『エリオット』がオーナーに。レオナルド、パオロ・マルディーニというレジェンドをチーム強化担当に据えたが、経営実務を担うエグゼクティブとしてガジディスに白羽の矢を立て、アーセナルから引き抜いた。新CEOは公式サイトで次のような抱負を語っている。
 
「私は心と魂と尽くして仕事に当たることを、世界中の何百万人というファンにお約束します。望むものすべてを実現するには大変な苦労があるでしょう。それにはピッチ内外でハードワークが必要です。旅とは難しいものです。しかしACミランを再び相応しい場所に戻すことができると確信しています」
 
 ガジディス新CEOは、経営者としてスポンサー回りを担当するほか、レオナルド&マルディーニとともにチーム強化にも深く携わる見込み。とくにイングランドには顔が利くだけに、現在進めているセスク・ファブレガス(現チェルシーでアーセナル時代からの旧知)の獲得交渉でもキーマンになる可能性もありそうだ。注目が集まる。
 
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