「ブレーメンに射したひと筋の光」 地元紙がバイエルン戦での大迫勇也を称賛! ”CF起用”を望む声も

2018年12月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

不調が続くチームを救う存在と期待される

日本人がバイエルンを相手に得点を決めたのは、2015年3月7日、当時ハノーファーに所属していた清武弘嗣が決めて以来となる。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第13節、ブレーメンはバイエルンに1-2で敗れたものの、日本代表FWの大迫勇也は3試合ぶりに先発出場でゴールを決めている。

 ブレーメンが8節のシャルケ戦以降、勝ち星から遠ざかっているが、地元紙『Kreiszeitung』は大迫を「10月末から不調が続くチームにとって、バイエルン戦のオオサコはひと筋の光だ」と讃えている。

 試合後の大迫は、強豪から1点を奪ったにもかかわらず、悔しさを露わにしたという。

「勝てなかったことが悔しい。最初に対峙したときに、(バイエルンのCBニクラス・)ジューレの前でプレーすることを警戒されていると感じたので、ゴール時は前に行くふりをして、うまく後ろのスペースを取れたのが大きかった。それに(マックス・)クルゼから素晴らしいクロスが来たので。最高のクオリティーだったと思う」
 狙いは見事に的中し、ジューレの裏を取った大迫がダビド・アラバよりも早く宙に舞い、クロスに頭で合わせ、名手マヌエル・ノイアーの牙城を崩した。

 さらに、この試合で前線左サイドでの起用となった大迫は、「普段とは異なる役割を楽しんだようだ」と評されている。

「DFがボールを持ったら、僕はアウトサイドではなくインサイドに行くという決まりでした。ゲームを幅広く作る必要はないけれど、よりインサイドでプレーする必要がありました。これは僕にもフィットするスタイルだったし、やりやすかったです」

 このコメントを引用し、ビョールン・ニップス記者は今後の大迫の起用法について、ある意見を綴っている。

「大迫はフロリアン・コーフェルト監督によってしばしばサイドで起用されるなど、本来とは異なる役割も背負い続けている。今後の試合でも、勝つためには試合中でさえポジションや役割を変える必要に迫られるだろう。だが、この日本人選手はセントラルなポジションであるほど、より集中してプレーしている。そのことを改めて感じた」

 現在のブレーメンは、クルゼを前線の中央に置くことが多いが、今後は大迫にCFを任せるべきという、願望込みの意見だ。これは、大迫本人が希望している起用法とも一致すると思われる。

 はたして、大迫は勝利に飢えているチームの浮上のカギとなれるか。ブレーメンは次節、12月8日にデュッセルドルフのホームに乗り込む。「勝ち点3が欲しい」と意気込む大迫と対峙する宇佐美貴史の「日本人対決」にも、注目が集まりそうだ。

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