サウサンプトンがヒューズ監督を解任! 気になる後任最右翼、そして吉田麻也への影響は?

2018年12月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「長期的なビジョンで、哲学に合う監督を」

ついにサウサンプトンを追われてしまったヒューズ。メンタル面でのチーム改革は施せたが、戦術的なアプローチがあまりに欠落していた。 (C) Getty Images

 長く低迷する苦境を打破するべく、サウサンプトンがついに決断を下した。

 現地時間12月3日、ウェールズ人指揮官のマーク・ヒューズの解任と、その側近たちを解雇したことを発表。くわえて、今週の水曜日に行なわれるトッテナム戦(プレミア15節)の指揮をヘッドコーチだったケビン・デイビスが執ることも決めている。

 昨シーズン、残留争いを演じたサウサンプトンで、プレミアリーグ第32節から指揮を執ったヒューズは、気持ちのこもった采配でチームを蘇らせると、最終節に何とか残留を決め、その立役者となっていた。

 しかし、トップ10入りが目標とされた今シーズンは、攻守の両面で戦術的な構築ができずに、再びチームは低迷。ヒューズの続投を疑う声が強まるなか、現地12月2日に本拠地セント・メリーズで行なわれたマンチェスター・ユナイテッド戦でも2点差を追いつかれてドローとなり、ついに職を追われることとなった。

 いまだ18位と降格圏に沈むサウサンプトンを立て直すのは一体誰になるのか? 地元紙『Daily Echo』などが伝える後任候補の最右翼は、ポルトガル人監督のパウロ・ソウザだ。

 バーゼルやフィオレンティーナといったクラブを躍進させた手腕を持つソウザは、過去にQPRとレスターを率いた経験を持っており、イングランドの水に慣れている。また、同紙によれば、今年11月まで中国の天津権健で采配を振るっていた点も、中国資本となっているサウサンプトンの上層部から高評価を得られている要因となっているようだ。

 英紙『Telegraph』は、「長期的なビジョンで、彼らの哲学にマッチする指揮官を探している。それはデイビッド・モイーズやサム・アラダイスといった監督ではないのは確かだ」と予想している。

 なおソウザは、サウサンプトンが敵地に乗り込んだ11月24日のフルアム戦(●2-3)も観戦しており、すでに交渉は進んでいると見られている。

 ボールポゼッションを基本とした攻撃的なスタイルを身上とするソウザ。仮にこの指揮官の就任が決まった場合、今シーズンはわずか4試合の出場にとどまりながら、出ればそのリーダーシップと足下の技術でチームに貢献している吉田麻也にも、少なくない影響がありそうだ。
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