バルセロナは12月２日、ラ・リーガ第14節でビジャレアルにホームで２-０と勝利した。リーガでは３試合ぶりに白星を取り戻し、首位に返り咲いている。

　36分のジェラール・ピケの先制ヘッドをお膳立てしたのは、最近なにかと騒がれていたフランス代表FW、ウスマンヌ・デンベレ。前節のアトレティコ・マドリー戦で終了間際に貴重な同点弾を挙げた21歳の若きフランス人は、リーグ戦では７試合ぶりとなるスタメン出場を果たし、エルネスト・バルベルデ監督の期待に応えている。

　遅刻癖など、プロ意識の低さを巡る騒動で批判を浴びたデンベレだが、ようやく本調子を取り戻しつつあるアタッカーに対し、バルベルデ監督は試合後、「素晴らしいパフォーマンスだった」と賛辞を寄せている（『ESPN』より）。

「今日の試合で目立った選手のひとりが、デンベレだったね。彼には多くの才能が備わっている。スピードがあり、ドリブルができて、相手をかわす力があって、自信もある。リスクを負うこともできるね。今後もそれらを見せ続けてほしい」

「我々は彼にもっと多くを求めることができるはずだ。試合が終わった時にはかなり疲弊していたようだが、今日の彼には本当に満足しているよ」
 

　一方、リオネル・メッシのスルーパスからリーグ戦初ゴールを奪い、バルサに勝利を決定づける２点目をもたらした20歳のカンテラーノ（下部組織出身者）、カルレス・アレニャは、「メッシとならすべてが簡単になる。あのパスを出せるのは彼だけだ」と、アシスト役にまわってくれた偉大な大先輩に感謝した。

「メッシは僕らが望むところにボールを出せるんだ。カンプ・ノウで得点できたのは本当に嬉しい。夢がかなったよ。先輩たちのサポートのおかげで、すべてがうまくいった。でも一番大切なのは、難しい相手（ビジャレアル）に勝ったことさ」

　チャンピオンズ・リーグではグループ首位通過を決め、リーガでもスタンディングの最上位に返り咲き、若きタレントの台頭というオマケもついたバルサ。彼らはこのまま飛躍できるのだろうか。