【名古屋】古巣・川崎の“アシスト”でJ1残留を達成!劇的な結末に風間八宏監督は…

2018年12月01日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「とにかく取りにいけと言い続けた」

J1残留を果たし、笑顔を見せる風間監督。今季最終戦は劇的な展開で幕を閉じた。写真:山崎賢字と(サッカーダイジェスト写真部)

[J134節]名古屋2-2湘南/12月1日/パロ瑞穂
 
 J2との入れ替え戦に回る16位で湘南との最終節を迎えた名古屋は、前半に2点をリードされる苦しい状況に追い込まれるも、後半にジョーのふたつのPKで同点に追い付き、勝点1を獲得。他会場では磐田が後半アディショナルタイムに川崎に逆転されるドラマが待っており、得失点差で磐田を抜いた名古屋は劇的な形でJ1残留を果たした。
 
 ホッとしたような表情で会見場に現われた風間八宏監督は、ドラマチックな今季最終戦を振り返りながら、チームの成長を口にした。
 
「前半は良い形で入れたと思います。ちょとしたところでビハインドを負いましたが、ハーフタイムで落ち着いて、自分たちで点を取ろうとやることができた。3点目を取れればもっと良かったですが、しっかり追い付くことができた。それから最後まで自分たちのテンポでサッカーができたというのは、力がこの1年間でついてきた証明だと思います。ただ選手たちはまだまだ上手くなるはずですし、強いチームになれると感じます」
 
 湘南との一戦は、J1残留を争うライバル、鳥栖や磐田の結果を気にしながらの展開となったが、その点について質問すると「(他会場の情報は)まったく伝えていなかったです。気にしている選手もいましたが、とにかく(ゴールを)取りにいけと言い続けました。勝つことがなによりも確率の高いことなので、試合前から勝つことだけを考えていました」と話す。
 
 また最終的には風間監督にとって古巣である川崎が磐田に勝つ"アシスト"を受ける結果となったが、「磐田が終盤まで引き分けだったのでどうなるかなとは気にしていましたが、最後にうちが追い付いたことで神様がご褒美をくれたのかな」と風間節で喜びを語った。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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