ビジャが明かした神戸加入の"決め手"。気になる背番号の行方は?

2018年12月01日 白井邦彦

「イニエスタと一緒にプロジェクトの手伝いができる。そこに大きな魅力を感じました」

三木谷会長(左)とともに登壇したビジャ(右)は、「三木谷会長をはじめ、神戸のスタッフは自分のことをすごく必要としてくれ、歓迎をしてくれた」と語った。写真:川本学

 J1最終節の仙台戦を3-2の勝利で締めくくった神戸。内容的にも、前半から多くの見せ場を作るなどスタジアムを沸かせた。
 
 そのなかで、違う形でスタジアムを盛り上げたのが元スペイン代表のダビド・ビジャだった。大型ビジョンに姿が映されると、観客席からは大きなどよめきが起こった。ハーフタイムにはピッチに姿を現し、笑顔でファン・サポーターの声援に応えていた。
 
 そして試合後。今度は約100人の報道陣がつめかけた加入記者会見を大いに賑わせた。
 
 まず会見では三木谷会長が挨拶。「このたび、元スペイン代表でバルセロナでも活躍したビッグネームを迎えることができ嬉しく思います。監督とも相談して獲得を決めました。神戸のスタイルに合うストライカーだと思います」
 
 そしてビジャが挨拶。続けて神戸加入の理由をこう述べた。
 
「神戸が推進しているプロジェクト(アジアナンバー1クラブ)の一員になれる。神戸にはすでにテクニカルなスタイルを体現しているイニエスタがいて、彼と一緒にプロジェクトのお手伝いができる。そこに大きな魅力を感じました」
 神戸加入については友人のイニエスタにも相談したと明かす。
 
「神戸からオファーを受けた際には彼に電話をした。素晴らしい時間を過ごしていると言っていた。クラブの居心地もいいとね。イニエスタとはチームメイトであり、長年の友ですし、また違った場所でともに大きなプロジェクトに関われることを楽しみにしています」
 
 そのイニエスタは試合後の囲み取材で、時折笑顔を浮かべながらビジャについてこう話している。
 
「(ビジャは)神戸がやろうとしているサッカーへの理解は高い、神戸にとっては貴重なピースになると思っています」
 
 今季終盤の神戸は、ボールを握り、決定機を多く作れるようになった。だが、最後のフニッシュに課題を残していた。失点が多いという課題はさておき、得点力の高いビジャの加入でひとつの課題はクリアされる可能性が高い。もちろん、ビジャも自分に求められている役割は熟知している。
 
「三木谷会長をはじめ、神戸のスタッフは自分のことをすごく必要としてくれ、歓迎をしてくれた。できるだけ早くスパイクを履いて、ゴールを決めることでその想いに応えたいと思います」
 

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