【アーセナル×トッテナム展望】注目は「トレイラ対シソコ」と“ダービー男”ケイン

2018年12月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ノースロンドン・ダービーで8戦7発のケイン。

出場停止/アーセナル=なし トッテナム=なし
故障者/アーセナル=マブロパノス(DF)、モンレアル(DF)、ウェルベック(FW) トッテナム=サンチェス(DF)、ワニャマ(DF)、デンベレ(MF)、ヤンセン(FW)

 アーセナルは2節チェルシー戦に敗れて以来公式戦は負けなし(14勝4分け)、トッテナムは公式戦6連勝中と、ともに好調を維持した状態でこのノースロンドン・ダービーに臨む。

 勝てば3位につけるライバルと勝点で並べる5位のアーセナルは、故障離脱していたパパスタソプーロスが11月下旬に復帰しており、2-1で勝利を飾った前節のボーンマス戦同様、3バックを採用する可能性が高そうだ。

 エメリ新監督のもとで組織的なサッカーが軌道に乗りつつあるチームのキーマンは、中盤でフィルター役を一手に担い、攻撃では正確なパスワークでリズムを生むトレイラ。ボール奪取とインターセプトの能力はいまや世界最高峰と言っても過言ではなく、カウンターの起点としても機能するこのウルグアイ代表MFが持ち味を発揮できるかどうかで、チームパフォーマンスは大きく変わってくる。
 対するトッテナムは、チャンピオンズ・リーグのインテル戦でも重要な仕事をやってのけたシソコが絶好調だ。中盤からのパワフルな持ち上がりで数的優位を生み出し、ケインやアリ、エリクセンに決定的なパスを送る形が大きな武器になっている。

 その意味でシソコとトレイラのマッチアップは、この試合の大きな見どころと言っていいだろう。

 ただ、アーセナル守備陣がもっとも警戒しなければならないのは、やはりケインだろう。これまで8戦7発とノースロンドン・ダービーに滅法強く、この絶対エースを乗せたら勝点3を掴むのは難しくなる。

【一口メモ|ノースロンドン・ダービーとは】
 ともに最大のライバルとして認識し、火花を散らすイングランドでもっとも熱いダービーのひとつ。1913年にアーセナルがロンドンの南側から北側へと本拠地を移したことをきっかけに対抗心が熟成されていった。記憶に残るダービーは、アーセナルが敵地でリーグ優勝を決めた71年と04年の戴冠試合や、計9ゴールと撃ち合った04年11月の激闘など。

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