引退発表、続々と… “山の神”GK山岸範宏、柏のリーグ初優勝に貢献したMF栗澤僚一ら

2018年11月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

秋田の薗田淳もプロ12年目で現役生活にピリオド

30日に引退を発表した山岸と栗澤。いずれもJ1に確固たる足跡を残した選手たちだ。(C) SOCCER DIGEST

 今季も各チームの屋台骨を担ってきたベテランたちがスパイクを脱ぐ決断を下している。11月30日には3人の選手が引退を発表した。
 
 ギラヴァンツ北九州はGK山岸範宏の引退を発表。34節の福島戦終了後に引退セレモニーと引退会見を行なう。山岸は2001年に中京大から浦和に入団。J1リーグや天皇杯、ACLなど数多くのタイトル獲得に貢献し、14年途中に山形へ移籍。同年のJ1昇格プレーオフ準決勝、磐田戦では後半アディショナルタイムにCKからのヘディングシュートで劇的な勝ち越しゴールを決めるなど、この年のJ1昇格に大きく貢献して"山の神"と称された。その後17年に北九州に移籍し、今季は5試合に出場した。
 
 柏レイソルはMF栗澤僚一の引退を発表した。やはり最終節・G大阪戦後に引退セレモニーを実施する。栗澤は2004年に流経大からFC東京に加入。1年目からチームの主力として活躍したが、4年目の08年途中に地元の柏へ移籍した。11年にはJ1リーグ初優勝、12年には天皇杯制覇、13年にチーム2度目のナビスコカップ優勝に大きく貢献した。また13年のACLでも2ゴールを挙げるなど4強入りに貢献した。17年からは出場機会が減り、今季は2試合に出場した。
 
 またブラウブリッツ秋田はDF薗田淳の引退を発表。常葉学園橘高から2007年に川崎に入団した薗田は、同年にACL・バンコク・ユニバーシティ戦で公式戦デビュー。翌年にはU-19日本代表としてアジア選手権に出場し、その後ロンドン五輪予選にも出場した。12年には町田、14年に札幌、15年に熊本と渡り歩き、17年に藤枝に期限付き移籍。今季は秋田に完全移籍し、1試合に出場した。
 
 薗田はクラブを通じて「「選手として輝くことは出来ず、特にここ数年は怪我と戦う苦しい日々の連続でした。何度も気持ちが折れました」と率直な想いを吐露。しかし「それでもチームメイトの頑張る姿やファン・サポーターの姿を見るたびに勇気づけられ、『またこのピッチに立ちたい!立つんだ!』と諦めずに続けてきました。手間のかかる自分を親身になり、サポートしてくれたメディカルスタッフの皆さんには特に感謝の想いが強いです」と、支えてくれた関係者への謝意を表わした。
 
 11月30日までに引退を発表した選手は以下の通り。
 
J1

MF 栗澤僚一(36)

浦和
DF 平川忠亮(39)

湘南
DF 島村 毅(33)

清水
MF 兵働昭弘(36)

広島
MF 森崎和幸(37)

J2
町田
GK 髙原寿康(38)

新潟
MF 梶山陽平(33)

岐阜
FW 難波宏明(35)

J3
秋田
DF 薗田 淳(29)

盛岡
DF 田中 舜(30)
FW 高柳昂平(24)

福島
MF 鴨志田誉(33)
MF 石堂和人(36)
MF 平 秀斗(24)

YS横浜
MF 小澤 光(30)

相模原
GK 川口能活(43)

北九州
GK 山岸範宏(40)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事