「C・ロナウドはミランに来ていたかも…」元SDが激白する

2018年11月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

メンデスの売り込み先の中には実はミランも。

C・ロナウドは初参戦のセリエAでも本領は発揮し、11月11日のミラン戦でもゴールを奪っている。写真:Alberto LINGRIA

 2018年夏でもっとも話題を呼んだ移籍といえば、クリスチアーノ・ロナウドのレアル・マドリーからユベントスへの移籍だろう。

 セリエA初参戦を果たしたポルトガル代表のスーパースターは、開幕3試合こそ不発に終わったもののその後は本領を発揮し、ここまで公式戦17試合で10ゴール・7アシスト。期待に違わぬ類稀な攻撃力を見せつけている。

 C・ロナウドとマドリーのフロレンティーノ・ペレス会長の関係がギクシャクし、ジョルジュ・メンデス代理人がマドリーから退団の許可を得たのは、今年1月と言われている。その後に敏腕エージェントは様々なクラブに売り込みをかけ、最終的にはユーベが総額445億円(移籍金+向こう4年間の税込年俸)の巨額で契約にこぎつけた。
 
 メンデス代理人がC・ロナウドを売り込んだクラブとしては、古巣マンチェスター・Uやナポリ、パリSGなどが取沙汰されていたが、その中にも実はミランも含まれていたという。6月までミランでSDを務めたマッシミリアーノ・ミラベッリが現地時間11月29日、『Sportitalia』の番組内でこう語った。

「私たちは彼がマドリーとの間に問題を抱えているのを知っていたし、メンデスとも話をした。具体的な金額も含めて深い部分までね。ただ、当時の中国資本にはカネがなく、不可能なオペレーションだったんだ。今のオーナーの下で交渉していれば、CR7はロッソネーロのユニホームを着ていただろう」

 17年4月にミランを買収したヨンホン・リーを筆頭とする中国資本はわずか1年で債務不履行に陥り、米ヘッジファンドの『エリオット』に借金のカタとしてクラブの全株式を没収される。そのオーナーシップ交代の中でミラベッリはマルコ・ファッソーネGDとともにクラブを追われ、今年7月からの新生ミランではレジェンドのレオナルドとパオロ・マルディーニが強化を仕切るようになった。
 
 C・ロナウドのユーベ移籍が正式決定したのは7月10日。ミランのオーナーシップ交代がもう少し早ければ、世紀のディールの結末はまた違ったものになっていたのかもしれない。
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