トリッキーなFKからのゴール、「リハーサルどおり!」というピケの主張に対して“正直者”のメッシは…

2018年11月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕のミスキックをピケが生かしてくれた」

メッシ(背番号10)のFKを、途中で角度を変える形でゴールに流し込んだピケ(左から二人目)。得点した本人は「練習どおり」と主張するが…。(C)Getty Images

 バルセロナは11月28日、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループB第5節で、PSVに敵地で2-1と勝利し、首位での決勝トーナメント進出を決めた。

 61分にリオネル・メッシのゴールで先制したバルサは、70分に追加点を奪った。直接FKの場面でメッシがシュートを打つと、壁の間にいたジェラール・ピケがこれに右足インサイドで合わせ、コースを変えてネットを揺らす。リードを2点に広げたバルサは、その後1点を許したものの逃げ切りに成功している。

 試合後ピケは、自身の得点について冗談まじりに、「リハーサルどおりだった!」と狙ったプレーだと話している。だが、『ESPN』によると、メッシは『Movistar』で「違うよ。それはウソさ(笑)」と否定した。

「あれは僕がFKを蹴り損なっただけ。でもラッキーなことに、たまたまボールが飛んだ方向にピケがいてくれてね。僕のミスキックを彼が生かしたというわけさ」
 
"正直者"のメッシは「オープンな試合だった」とゲームを振り返っている。

「前半は僕らがボールを簡単に失いすぎた。相手にカウンターとFKをプレゼントしすぎて、多くのチャンスをつくらせてしまったね。2点をリードしてからも、彼らはたくさんクロスを入れてきた。ボックス内に高さのある選手が多かったから、守るのが難しかったね」

 エルネスト・バルベルデ監督も、「我々がボールを渡しすぎて危険な場面をつくられた」と反省した。

「彼らに多くのチャンスをつくられた。我々は守備が確実じゃなかったね。ゴールマウスを叩く場面やCKがあった。とくに最初の20分は問題だったよ」

 ただ、最終節を前に首位通過を決められたのは大きい。バルベルデ監督は「難しいチームとの対戦だったが、望んでいたことを実現できた」と喜んだ。

 今シーズンは開幕前に主将メッシが欧州制覇への想いを口にするなど、4年ぶりのビッグイヤー奪還に意気込むバルサ。首位通過を果たしたチームは、このままファイナルまで勝ち進めるだろうか。
 

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