「ナガトモは素晴らしかった」CLで復帰の長友佑都をガラタサライ・ファンが称賛

2018年11月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

復帰の舞台は氷点下10度のフィールド

左SBで先発、フル出場。FK時の壁からは外されるなど衝撃に対しては慎重な様子だったが、持ち前のロングランを発揮する場面も (C) REUTERS/AFLO

 UFEAチャンピオンズ・リーグ(CL)の第5節が11月28日に開催され、ロシアのロコモティフ・モスクワとトルコのガラタサライがモスクワの地で対戦した。

 約1か月前に行なわれたCL第3節シャルケ戦で負傷交代し、「肺気胸」のため戦線離脱していた長友佑都がスタメンで復帰したが、0-2で敗れCLのGS敗退が決定している。

 復帰戦の舞台は氷点下10度のピッチだった。雪は降っていないものの、フィールドはところどころ凍り付き、選手たちがスリップするシーンも度々みられた。

 前日会見にファティフ・テリム監督と同席した長友は、「もう回復していい調子」と発言していたが、厳しい寒さが体に負担となるため、先発出場は見送られるだろうとの見通しだった。しかし、実際は90分フル出場。万全とまではいかないまでも、積極的にサイドを攻め上がるシーンなどもみせた。

 だが長友の復帰も虚しく、先制点を奪ったのは、スタジアムを埋めたサポーターからの声援をうけたホームチームだった。ガラタサライは43分にオウンゴールで失点すると、54分にもウラディスラブ・イグナティエフのゴールで追加点を奪われた。

 トルコ紙『Sabah』は、「ガラタサライはロコモティブ・モスクワに対して、復帰したナガトモを含めた万全な守備網を整えることに成功した。しかし、試合は0-2で敗れるという非常に残念な結果となった」と評している。

 公式アカウントでは、長友がスタメンと発表された際、ガラタサライ・サポーターからは「大丈夫なのか?」といった懸念も寄せられていた。しかし試合終了後は「結果は散々だ。だが、ナガトモは素晴らしかった」「ナガトモは変わらず我々の"お気に入り"だ」といった、クラブ屈指の左SBの復活を歓迎するコメントが寄せられている。

 グループDは、勝ち点13のポルト(ポルトガル)が1位となり、2位は8点のシャルケ(ドイツ)が確定。勝ち点4のガラタサライと3点のロコモティフ・モスクワは3位以下が決定し、ガラタサライは第6節に3位をかけてポルトと対戦する。

 ひとまずは戦列に復帰したことで、来年1月に開催されるアジアカップへの参加も可能性が出てきたといえるだろう。あくまで体調重視だが、日本代表にとっても完全復帰が待たれるところだ。

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