コンテがイタリア代表新監督に就任。育成年代のコーディネーターも兼務

2014年08月15日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

FIFAランクが5つアップで約7000万円のボーナスも。

ユベントスの監督を電撃的に辞任してからちょうど1か月、コンテがイタリア代表の新監督に就任。ブラジルW杯で一敗地にまみれたアッズーリを、どう立て直すか。 (C) Getty Images

 イタリア・サッカー連盟(FIGC)は8月14日、1か月前にユベントスの監督を辞任していたアントニオ・コンテが、イタリアA代表監督および育成年代を含む全代表チームのテクニカルコーディネーターに就任することを発表した。A代表監督としてはチェーザレ・プランデッリの、育成年代テクニカルコーディネーターとしてはアリーゴ・サッキの後任という位置づけとなる。
 
 2016年7月31日までの2年契約で、年俸400万ユーロ(約5億6000万円)のうち200万ユーロ(約2億8000万円)をFIGC、残る200万ユーロをテクニカルスポンサーの『PUMA』が負担する。さらに、EURO2016本大会出場権を獲得すれば100万ユーロ(約1億4000万円)、FIFAランキングを現在の14位から5つ以上上げれば50万ユーロ(約7000万円)、EURO2016で決勝進出を果たせばさらに50万ユーロのボーナスが支払われる。
 
 テクニカルスタッフは、助監督にアンジェロ・アレッシオ、コーチにマッシモ・カレーラ、フィジカルコーチにパオロ・ベルテッリと、ユベントス時代からの顔ぶれをそのまま移植する形。ただしGKコーチのクラウディオ・フィリッピは、マッシミリアーノ・アッレグリ監督就任後もユーベに残ったため、GKコーチだけは新任となる見通しだ。
 
『SkySport』のユベントス番記者ジョバンニ・グアルダラによれば、コンテは新代表チームに関してすでにある程度の構想を固めている。基本となるシステムは、ユベントスと同じ実質3-3-4の3-5-2。3バックの一角にはアンドレア・バルザーリ(ユーベ)の後継者としてアンドレア・ラノッキア(インテル)が、システムの鍵を握るウイングバックは、右はアントニオ・カンドレーバ(ラツィオ)、左はマッテオ・ダルミアン(トリノ)がそれぞれ第一候補で、前線はジュゼッペ・ロッシ(フィオレンティーナ)、チーロ・インモービレ(ドルトムント)、ジャンパオロ・パッツィーニ(ミラン)が軸となると見られる。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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