マドリー惨敗! まさかの3失点! ソラーリ監督“正式”就任後の初戦で格下エイバルに手も足も出ず

2018年11月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサ育ちのスピードスターが欧州王者を蹴散らす!

明らかにコンディションに問題を抱えていたとはいえ、マドリーは敵地で3失点。エイバルの良さだけが際立つゲームだった。(C)Getty Images

 現地時間11月24日に実施されたラ・リーガ第13節、エイバル対レアル・マドリーの一戦は3-0でエイバルが勝利するという信じがたい結果に終わった。エイバルにとってはこれが、クラブ創設以来初となるマドリー戦の勝利だった。

 多くの代表選手を抱えるマドリーの苦戦は想定内だったとはいえ、彼らの敗戦を、しかもこれほどの大敗を予想していた人は、おそらく皆無だったはずだ。

 疲弊気味のマドリーを翻弄し、エイバルの歴史的勝利の立役者となったのは、今シーズンから乾貴士の後釜として中盤の左サイドに入っている20歳のスピードスター、マルク・ククレジャだった。

 夏にバルセロナBからレンタルで加入したレフティーは16分、ファビアン・オレジャーナのスルーパスに抜け出すと、マルセロを軽く振り切ってシュート性のクロスを中央のキケ・ガルシアに送る。シュートは一度ティボー・クルトワによって弾き出されたものの、そのこぼれ球をゴンサロ・エスカランテが押し込んだ。オフサイドの判定は、VARによって取り下げられた。
 
 後半突入後も、バルサ・カンテラで育った左サイドアタッカーの"ショー"は続く。

 ククレジャは52分、自陣でトニ・クロースからサイドチェンジのパスを受けたマドリーの右SB、アルバロ・オドリオソラに素早くプレスをかけ、難なくボール奪取に成功すると、逆サイドでフリーになっていたFWセルジ・エンリクにラストパス。「どうぞ決めてください」と言わんばかりの絶好球に、右足を気持ちよく振り抜いたベテランストライカーは、これを力強くゴール左隅に蹴り込んだ。

 エイバルにダメ押しの3点目が生まれたのは、その5分後だった。右サイドからのクロスボールを逆サイドで拾ったのは、またしてもククレジャ。すかさずセンタリングを送り込むと、2点目を決めたS・エンリクがニアでつぶれ、中央で待つキケ・ガルシアが冷静に押し込んだ。

 3-0。ゴールシーン以外にも決定機の山を築いたエイバルの、まさしく完勝だった。マドリーにとっては、サンティアゴ・ソラーリ監督が正式に監督に就任して最初のゲームだったが、まったくいいところなく敗れている。
 

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