【J1参入PO展望】激戦必至の大宮×東京Ⅴ!横浜FCへの挑戦権を掴むはどちらだ

2018年11月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

大宮――J2得点王・大前の相方を務めるのは…

大宮は4-4-2で挑む予想。エース・大前の相方は富山が濃厚だ。

J1参入プレーオフ1回戦
大宮アルディージャ - 東京ヴェルディ
11月25日(日)/13:00/NACK5スタジアム大宮
 
大宮アルディージャ
今季成績(全日程終了):5位 勝点71 21勝8分13敗 65得点・48失点

【担当記者の視点】
 プレーオフに滑り込んだ大宮が、1年でのJ1復帰を目指す。
 
 7位で迎えた最終節で早々に退場者を出しながら岡山を撃破。5位の東京V、6位の福岡が引き分けたため、勝点で並んだ東京Vを得失点差で上回り、5位でフィニッシュを果たした。逆転でプレーオフ圏の6位以上に入っただけでも劇的だったが、東京Vとの初戦を優位に戦えるという望外の形となった。年間順位の優位性により、初戦はホーム開催で、引き分けでも勝ち上がる権利を掴んだからだ。
 
 さて、J1参入プレーオフ1回戦で注目されるのは、前線の選手起用。不動のエースで今季のJ2得点王である大前と誰が2トップを組むかである。開幕当初に先発していたシモヴィッチは、長身で技術もあるが、負傷で戦線を離れていた時期もあり、チームとして彼を生かしきれていないのが現状だ。ゴール前でボールを持てば期待できるが、その形を多く作れていない。代わって出場機会を得た富山は、献身的な守備でエネルギーを与えてくれるが、決定力は劣る。

 今季の東京V戦を振り返ると、4月のホームゲームではシモヴィッチが先発して得点し、富山が途中出場で守備に力を与えて2-0で勝利。一方、8月のアウェーゲームでは、富山が先発したが先に2点を取られて1-2で敗れた。
 
 引き分けでも勝ち上がれる特殊な状況から、今回の東京V戦は富山を先発で起用して守備の連動性を高める可能性が高い。ただ、展開によっては、シモヴィッチをターゲットにして押し込むスタイルを選択する可能性もある。また、石井監督は、ホーム最終戦となったJ2リーグ41節の山形戦で、本来はサイドハーフのマテウスをFWに起用する策も披露。自陣に守備ブロックを形成し、決定力のある大前、突破力のあるマテウスでカウンターを狙う戦い方だ。

 ただし、東京V戦は、最終節で退場処分を受けたサイドハーフの嶋田が出場停止。マテウスがFWで起用された場合は、攻守のバランスが取れる横谷か、若手ドリブラーの奥抜がサイドの候補となるが、ともに今季の出場時間が少なく、連係面でやや不安が残る。いずれにせよ、FWのチョイスで戦い方が見えて来る。

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