「非常に強力な武器だ!」イングランド代表にも好影響! リバプール、スローイン専門コーチと契約延長

2018年11月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

世界でも珍しいスローイン専門コーチと契約延長!

マネらを中心とした攻撃陣の力は相当だ。そこにスローインという武器が加わり、チーム力は確実に上がっている。 (C) Getty Images

 今シーズン、リバプールが世界を驚かせた補強のひとつが、スローイン専門コーチのトーマス・グレンマークを招聘したことだろう。

 今年9月に英公共放送「BBC」のインタビューで、グレンマーク自身も「世界でもっとも風変わりな仕事」と話したほど、スローインに特化したコーチというのは世界的に見て珍しい。事実、ユルゲン・クロップ監督ですら、「聞いたことがなかった」と認めているほどだ。

 しかし、特異なコーチの招聘はリバプールで着実に成果をあげつつある。「BBC」は11月22日、リバプールがグレンマークとの契約を2019年6月まで延長したことを報じている。

「BBC」によれば、グレンマークは「リバプールが自分の仕事に満足し、選手たちと残してきた結果を認めてくれたということだ」と喜んだという。

「5月にシーズンが終わった時に、我々のハードワークが良い結果で報われることを願っている」

 このリバプールの取り組みは、イングランド代表にもプラスの効果をもたらしている。イングランドが2-1と勝利した今月18日に行なわれたUEFAネーションズ・リーグのクロアチア戦で、1点ビハインドから同点に追いついたジェシー・リンガードのゴールは、リバプール所属のジョー・ゴメスのスローインが起点だった。

 この一戦を見ていたというグレンマークは、「クロアチア戦のゴメスのスローインは、リバプールとイングランドにとって非常に強力な武器であることを示した」と胸を張っている。

「頻繁に使われることはないだろう。だが、対戦相手はボールを外に出す前に、しっかりと考えなければならなくなる」

 昨今、セットプレーの重要性が増している傾向にあるサッカー界だけに、今後、スローインのあり方を見直すクラブも増えていくだろう。それだけにリバプールにおけるグレンマークの仕事は、新たな世界の潮流をつくることになるかもしれない。
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