「2000年生まれ」の逸材FWがイタリア代表デビュー! 先輩バロテッリも祝福

2018年11月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

クラブでも代表でも飛び級を繰り返す。

アメリカ戦で初キャップを刻んだケーン。(C)Getty Images

 イタリア代表に史上初の"2000年プレーヤー"が誕生した。1-0で勝利した現地時間11月20日のアメリカ代表との親善試合で、ユベントスに所属する2000年2月28日生まれのFWモイゼ・ケーンが、62分から途中出場で初キャップを刻んだのだ。
 
 2000年以降生まれの選手がアッズーリ・デビューを果たしたのは史上初めて。9月に初招集された2001年生まれのピエトロ・ペッレグリ(モナコ)、この11月に呼ばれた同じ2000年生まれのサンドロ・トナーリ(ブレッシャ)に先んじてのデビューとなった。
 
 コートジボワール人の両親の下、イタリア北部のヴェルチェッリで生まれ育ったケーンは、トリノを経てユベントスの下部組織に入団する。ユーベでカテゴリーの飛び級を繰り返し、16年9月にセリエA、同11月にチャンピオンズ・リーグにデビュー。アッズーリと同じく、両コンペティションのピッチに立った史上初の2000年以降生まれのプレーヤーとなった。
 
 今シーズンの層の厚いユーベで出番を得られていないが、昨シーズンはレンタル先のヴェローナで19試合・4得点の成績を残していたケーンは、代表チームでもU-15代表から飛び級を繰り返し、この11月はU-21代表に呼ばれていたが、アメリカ戦を前に急遽A代表入り。弱冠18歳で見事に即デビューを飾ったケーンは試合後、『スカイ・スポーツ』のインタビューで、「エキサイティングな夜だった。最高に幸運だったし、最高に嬉しいね」と喜びを語った。
 
 ちなみにケーンは、アフリカ系移民の子供、数々の最年少レコードを樹立した早熟、規格外のフィジカルとテクニックが融合したプレースタイルなどの共通点から、マリオ・バロテッリ(ニース)と比較されることが多い。
 
 これに関してケーンは、「みんな僕を彼と比較するね。彼はとても素晴らしい選手だけど、僕は僕だよ」とコメント。ただ、バロテッリはアメリカ戦の直後、ケーンの写真をインスタグラムに投稿して祝福するなど、背景が似ている後輩を気にかけているようだ。
 
 ロベルト・マンチーニ新監督の下、実に60年ぶりのW杯敗退という屈辱からの復権を目指すイタリア代表にあって、ケーンやトナーリなど新世代プレーヤーの台頭がその大きな鍵になるのは間違いない。
 
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