「ベネズエラに足止め」「一度の失敗で崩れた」韓国メディアは森保ジャパン"4連勝ならず"を強調

2018年11月18日 ピッチコミュニケーションズ

「2列目の南野、堂安、中島が最前線の大迫を支援したが…」

ベネズエラ戦は追いつかれて1-1のドロー。新体制4連勝は阻まれた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表が大分で挑んだベネズエラ代表との国際親善試合の結果は韓国でも報じられている。「日本、ベネズエラとのAマッチで1-1の引き分け」(『MKスポーツ』)「日本、4試合無敗行進」(『SPOTV NEWS』)といった具合だが、「日本、Aマッチ4連勝が霧散」(『マイデイリー』)のように、4試合無敗よりも「4連勝ならず」を強調する記事が多い印象だ。
 
 例えば『スポーツQ』は「上昇勢だった森保号、ホームでベネズエラに足止めをくらい連勝中断」と報道。「2列目の南野、堂安、中島が最前線の大迫を支援したが、多くの得点チャンスを作れなかった」とし、「森保監督就任後、3連勝を走っていた日本は無敗で終わったことに満足するしかなった」と締めくくっている。
 
『インターフットボール』も、「酒井ゴールの日本、ベネズエラに引き分け、4連勝失敗」とタイトルをつけて、「日本の4連勝挑戦は失敗に終わった。ベネズエラを相手に勝利を手にすることはできなかった」としたが、より詳しく試合展開を報じているのは『スポータルコリア』だ。同メディアは、「痛恨のPK献上、日本、ベネズエラに1-1の引き分け」と題した記事の中で、こう綴っている。
 
「試合をしっかり進めていた日本だが、一度の失敗で崩れた。酒井が自陣ペナルティボックスの中で相手アタッカーにファウルを犯し、PKを与えてしまった。日本は最後まで波状攻撃を仕掛けたが、結局、追加点を決められることができなかった」
 
 もともと『ベストイレブン』などは試合前のプレビュー報道から、「本田、香川が抜けた日本、親善試合4連勝が可能か」というコラムを掲載していたが、森保監督体制になって初めて白星を逃したことに韓国メディアも着目せずにはいられなかったのかもしれない。
 
 その韓国は11月のAマッチを国内で行なわず、アウェーに出ている。オーストラリアに遠征し、11月17日にはオーストラリア代表と、11月20日には現地でウズベキスタン代表と国際親善マッチを行なう。来年のアジアカップを意識した強化の一環であることは明らかで、チームを率いるパウロ・ベント監督も、「アジアカップ前だけに多くの選手を観察する機会としたい」としているが、今回のオーストラリア遠征には主軸が多く抜けている。
 

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