【中島翔哉の見解】GKと1対1になった35分のシュートはミス? それとも…

2018年11月16日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

相手GKのセーブを褒めるべきなのか

35分にGKとの決めていれば……。中島にとっては悔やまれたシーンだろう。写真:サッカーダイジェスト

 18年11月16日、大分スポーツ公園総合競技場で行なわれたベネズエラ代表とのキリンチャレンジカップは1-1の引き分けに終わった。酒井宏樹のゴールで先制しながら後半にPKで追いつかれる展開で、どちらかと言えば悔しいドローだった。
 
 ベネズエラをスコアで圧倒できなかった理由のひとつにいくつかの決定機逸があるだろう。26分の堂安律のチップキック気味のシュートが入っていれば、35分に中島翔哉がGKとの1対1を制していれば、あるいはまた違う展開になっていたかもしれない。
 
 個人的に気になったのは、中島のシュートミス。いや、得点できなかったからという先入観だけでミスと決めつけるのはよくないだろう。だから、ミックスゾーンで訊いてみた。35分の場面、あのシュートはイメージ通りだったのか、と。
 
 中島の答は至ってシンプルだった。
 
「はい。速いシュートを狙いました」
 
 確かに、右足で放ったシュートは、低い弾道でスピードも十分だった。コースも決して悪くなかった。ということは、止めたGKのほうが一枚上手だったということか。そうしたニュアンスの質問を投げかけると、中島は次のように答えた。
 
「コースが空いたと思ったので、ああいうシュートを選びました。結果的に止められてしまったので、他にも選択肢があったのかなと思います」
 
 一見「なぜ決めない‼」と映ってしまうシュートも、中島には中島なりのこだわりがあった。そのプレーだけでは見えてこない真実が、中島のコメントから読み取れた。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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